中国政府が北韓駐在大使などを歴任した劉暁明氏を韓半島問題担当の特別代表に任命し、その背景に関心が集まっています。 
中国外務省は12日、韓半島問題を担当する特別代表に劉暁明前イギリス駐在大使を任命したと発表しました。
韓半島問題担当の特別代表は、前任の孔鉉佑氏が日本駐在大使に就任してから2年近く空席となっていました。
中国外務省は、劉氏について、経験豊かなベテラン外交官で、韓半島問題に精通していると説明し、関係各国との意思疎通や協力を進め、韓半島問題の政治的解決プロセスを推進するため建設的な役割を果たすだろうと期待を示しました。
劉氏は、2006年から2009年まで北韓駐在大使を務め、2009年からことし初めまではイギリス駐在大使に就いていました。
劉氏の任命で、中国政府の韓半島問題に対する外交政策の調整にも弾みがつきそうです。
アメリカのバイデン政権発足後も米中対立が続いているなか、最近開かれた韓中外相会談では、中国が韓半島平和プロセスに対して積極的な役割を果たしていくと表明していることから、北韓の非核化をめぐる国際交渉への関与を強める狙いがあるとみられます。

[Photo : YONHAP News]