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IAEA事務局長 「北韓でプルトニウム取り出し作業の動き見られる」

ニュース2021-06-08
IAEA事務局長 「北韓でプルトニウム取り出し作業の動き見られる」

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、北韓が使用済み核燃料から、核兵器の原料となるプルトニウムを取り出す作業を行っているという見方を明らかにしました。 
ロイター通信によりますと、IAEAのグロッシ事務局長は現地時間の7日、定例の理事会で、「ことし3月以降も、北韓の寧辺(ヨンビョン)にある『放射化学研究所』で建物から継続的に蒸気が排出されている。一連の動きが使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す『再処理活動』と合致している」という見方を示したということです。
IAEAはことし3月に、寧辺の「放射化学研究所」で建物から蒸気が立ちのぼるなどの新たな動きを察知し、プルトニウムの取り出し作業を再開した可能性を示唆していました。
ただ、「再処理活動」が行われていることを確認するのは不可能だとしていました。
北韓は、2009年にIAEAの査察官を追放して以来、IAEAへの協力を拒否しているため、現地での確認はできなくなっています。
一方、グロッシ事務局長は、IAEAが、2018年12月以降、閉鎖された可能性があるという見方を示していた寧辺の5メガワットの原子炉について、「この3か月間、稼働したと見られる動きはない」と明らかにしました。
また平壌(ピョンヤン)に近いカンソンのウラン濃縮施設については、活動が続いている動きがあると話しました。

[Photo : KBS News]

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