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文大統領「北の同意あればワクチン供給を積極推進」

ニュース2021-06-15

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、北韓が同意すれば北韓へのワクチン供給を積極的に推進する意向を明らかにしました。
オーストリアを国賓訪問中の文大統領は14日、ファンダーベレン大統領との首脳会談のあと開かれた共同記者会見で「韓国がグローバルワクチンハブとしての役割を担う場合、北韓も協力の対象となる」として、「北韓が同意すれば、北韓に対するワクチン供給協力を積極的に推進する」と明らかにしました。
文大統領は、「途上国や低所得国が公平に接種してこそ、はじめて世界が新型コロナウイルスから解放される」として、「韓国はワクチン普及を拡大し、新型コロナウイルス撲滅に貢献していく」と説明しました。
文大統領は去年、新型コロナウイルスの克服を目的に北韓に対して北東アジア防疫・保健協力体への参加を提案しています。今回も北韓へのワクチン供給の可能性を示唆したことから、今後の北韓の反応が注目されます。
北韓が前向きな態度を示す場合は、南北や米朝対話の再開のきっかけとなるのではないかという見方も出ています。
文大統領はまた「アメリカも北韓に対する人道主義的な協力を積極的に支持している」として、バイデン大統領が先月の韓米首脳会談で南北間の対話や協力を支持したことを強調しました。
ファンダーベレン大統領も「途上国や貧困国などすべての国でワクチン接種を行うことが重要であり、北韓も同じだ」と述べました。

[Photo : KBS News]

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