アメリカ国務省は現地時間の27日、南北の間の通信連絡線が13か月ぶりに復旧したことについて、肯定的な措置だと評価し、歓迎の立場を示しました。
これについて、アメリカが様々な形で北韓に対話を促しているものの、米朝関係に突破口を見出せていないなか、南北関係の改善が米朝の非核化交渉の再開につながることを願う期待感が反映されたとの分析が出ています。
国務省の副報道官はこの日の定例記者会見で、南北間の通信連絡線の復旧に対する立場を問われ、「アメリカは、南北間の対話と関与を支持し、南北通信連絡線の復旧を歓迎する」と明らかにしました。
そのうえで、「我々はこれを前向きな措置だと考える」とし、「外交と対話は、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着にとって必須だ」と話しました。
韓国と北韓は、文在寅（ムン・ジェイン）大統領と金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の合意によって、27日午前10時に南北の間の通信連絡線を復旧しました。
北韓が、去年6月9日にすべての連絡線を一方的に遮断してから、413日ぶりの措置となります。
一方、ことし1月に発足したバイデン政権は、4月末に対北韓政策の見直しを完了したと宣言し、北韓との接触を試みましたが、前向きな反応を得られなかったという海外メディアの報道が相次いでいます。

[Photo : YONHAP News]