先月27日に南北の通信連絡線が復旧して以来、北韓が、韓半島の西の海、西海の軍事境界線にあたるNLL＝北方限界線付近で違法操業する中国漁船などの情報を、韓国側に伝えていることがわかりました。
政府の消息筋によりますと、南北の通信連絡線が復旧した27日以降、北韓は、NLLで違法操業する中国漁船などの情報を、軍の通信線のファックスで、韓国側に伝えているということです。
消息筋は「北韓は毎日午前９時、位置を示す緯度・経度とともに船舶がどこに何隻いるという具体的な内容を通知してきている。韓国が把握している違法操業船舶の数とほとんど一致している」と述べました。
そのうえで、北韓が提供する違法操業船舶の情報と、韓国が把握している船舶数を比較することで、西海で偶発的な衝突が起きるのを防ぐことができると説明しました。
現在、NLLの韓国側と北韓側の海上では、それぞれ20から30隻の中国漁船が違法操業しています。
韓国と北韓の西海と東海地区の軍通信線は毎日午前と午後、正常に稼働していますが、北韓は艦艇間のホットラインには依然として応答しないということです。

[Photo : YONHAP News]