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韓国外相 ARF閣僚会議で北韓に南北合意の履行求める

ニュース2021-08-09
韓国外相 ARF閣僚会議で北韓に南北合意の履行求める

鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官が6日、オンライン形式で行なわれたARF=ASEAN地域フォーラムの閣僚会議に出席しました。 
鄭長官は会議で、北韓代表の出席を歓迎したうえで、韓半島を核の脅威のない平和な場所とすることにした南北首脳間での合意を履行するよう北韓側に求めました。
ARFは、北韓が唯一参加する域内の多国間安全保障枠組みですが、北韓はことしのARFにも、去年とおなじく、外相の代わりにASEAN=東南アジア諸国連合駐在大使が出席しました。
鄭長官は、最近の南北間の通信線が復旧されたことについて、平和プロセスを再び進める前向きな進展だと評価し、南北が長期的に多様な分野で協力していくことに期待を示しました。
アメリカのブリンケン国務長官は、北韓の安光日(アン・グァンイル)ASEAN駐在大使を通じて北韓にメッセージを伝えたいとしたうえで、「北韓が、権限のある交渉代表を指定すれば、条件なしにいつでも対話できるという立場に変わりはない」と話しました。
またほかの多くの参加国も、韓半島の平和と安定に向けた対話の重要性や、国連安全保障理事会の対北韓制裁決議の履行の必要性などについて触れました。
しかし、安大使は、主に新型コロナへの対応や経済回復措置について説明し、韓国とアメリカについては言及せず、鄭長官やブリンケン長官の発言にも答えませんでした。
ただ、「外部の敵対的な圧力がわれわれを困難にしているが、韓半島の平和と安定に向けたわれわれの意志に変わりはない」と話しました。
会議では、ミャンマー問題が主な議題として取り上げられ、鄭長官は、ミャンマーの民主主義の回復と治安当局に拘束された人々の早急な釈放を促しました。
またアメリカと中国の間で懸案となっている南シナ海問題については、南シナ海の平和と安定の維持は、すべての国の非常に重要な問題だとして、国連海洋法条約(UNCLOS)を含む国際法を尊重し、航行や上空の飛行の自由を保障するよう求めました。
会議では、韓国が共同提案国として参加した「青年・平和・安全保障に関する声明」が採択されました。

[Photo : YONHAP News]

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