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「対話の扉を開いている」文大統領の光復節演説

ニュース2021-08-16
「対話の扉を開いている」文大統領の光復節演説

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、日本の植民地からの独立記念日の「光復節」の15日、日本に対して「対話の扉を常に開いている」と、対話を呼びかけました。
文大統領は、旧ソウル駅舎の「文化駅ソウル284」で行われた光復節の記念式典で演説し、日本政府に対して、「韓国政府は両国の懸案だけでなく、新型コロナや気候変動など世界が直面する脅威に共同で対応するための対話の扉を常に開いている」と述べました。
また「正すべき歴史問題については、国際社会の普遍的な価値と基準に沿った行動で解決していく」と強調しました。
さらに「韓日両国が知恵を結集し困難をともに乗り越え、隣国同士の協力の模範を示すことを期待する。両国は、国交正常化以来、民主主義と市場経済という共通の価値にもとづいて、分業と協力によって経済成長をともに成し遂げてきた。これが、今後もともに進むべき方向だ」と述べました。
一方、北韓に対しては、韓半島平和の制度化に向けた「韓半島モデル」の必要性を強調しました。
文大統領は、「統一にはさらに時間がかかるとしても、南北が共存し、韓半島の非核化と恒久的平和を通じて北東アジア全体の繁栄に貢献する『韓半島モデル』を作ることはできる。南北はことし、国連に同時加盟して30年となる。韓半島の平和の堅固な制度化は、南北双方にとって大きな利益になる」と述べました。
しかし、冷え込んでいる対日、対北韓関係を考慮したためか、日本や北韓との問題についての具体的な新たな提案は示しませんでした。

[Photo : YONHAP News]

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