韓国軍とアメリカ軍は16日から9日間の日程で下半期の韓米合同軍事演習、「連合指揮所訓練」を始めました。 
政府消息筋によりますと、通常、演習の開始直前には国連軍司令部と北韓の間のホットラインを通じて演習の日程や性格について北韓に伝えていましたが、今回は通知しなかったということです。
この消息筋は、去年6月に開城（ケソン）の連絡事務所が爆破されて以降、去年の下半期とことしの上半期の演習も、通知しなかったと説明しました。
これについて、北韓が韓米合同軍事演習の実施について強く反発しているため、通知を避けているのではないかという指摘が出ています。
「連合指揮所訓練」は、韓米連合軍が韓半島の戦時状況を想定してコンピューターシミュレーションで行うもので、16日から20日までは防御、23日から26日までは反撃のシナリオに従って進められます。
合同参謀本部は15日の発表で、異例にも「実機動訓練は行わない」と強調しています。
韓国軍当局は16日、「北韓の軍事的動向を注意深く見守っているが、いまのところ、北韓の挑発など変わった動きは見られない」と話しています。
一方、演習期間中の21日から24日まで、北韓との非核化交渉の実務を担当するソン・キム北韓担当特別代表が韓国を訪れるとされていて、北韓に対してどのようなメッセージを送るかに関心が寄せられています。

[Photo : YONHAP News]