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ウラン濃縮施設を拡充か 北韓 

ニュース2021-09-17
ウラン濃縮施設を拡充か 北韓 

アメリカのCNNテレビは16日、北韓が寧辺(ヨンビョン)のウラン濃縮施設を拡充していると報じました。
CNNテレビは、14日に撮影した衛星写真を分析したアメリカのミドルベリー国際問題研究所の専門家ジェフリー・ルイス氏の話をもとに伝えたもので、写真には寧辺の核施設にあるウラン濃縮工場の建設作業が進む様子が写っています。
これについてルイス氏は、新たに拡充された施設では、遠心分離機1000基を設置でき、施設の拡充によって核兵器に使用可能な高濃縮ウランの生産能力は25%増加すると指摘しています。
これについてアメリカ国家安全保障会議、国防総省、国家情報長官室、CIA=中央情報局はいずれもコメントを控えています。
これに先立って、IAEA=国際原子力機関は先月末、北韓がことし7月以降、寧辺でプルトニウムを生産する原子炉の操業を再開させたとする報告書をまとめています。
また、IAEAのグロッシー事務局長は今月13日、「北韓の核活動は深刻な懸念の原因になっている。平壌(ピョンヤン)に近い降仙(カンソン)でも核開発活動が行われている兆しがみられる」と述べています。
さらにアメリカの北韓研究サイト「38ノース」も、先月末、寧辺の核施設が写った衛星写真で排水が確認でき、原子炉が再稼働しているとの見方を裏付けていると指摘しています。
このように北韓が核開発の動きを再開させたとする見方が浮上していますが、韓米両政府は、なぜか具体的な言及を避けており、北韓が対話再開に向けた提案を受け入れるのを待つ姿勢です。
しかし北韓はこのところミサイル発射など軍事活動を活発化させており、対話の再開につながるか判断がむずかしい情勢です。

★2021年11月25日修正

[Photo : YONHAP News]

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