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北韓は全速で核開発 IAEA事務局長

ニュース2021-09-21
北韓は全速で核開発 IAEA事務局長

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、「北韓は核開発を全速力で進めている」と深い懸念を示しました。
ロイター通信が報じたところによりますと、IAEAのグロッシ事務局長は現地時間の20日から5日間の日程で開かれている年次総会で、北韓はプルトニウム分離やウラン濃縮など、核活動を「全速力で進めている」と述べ、深い懸念を示したということです。
グロッシ事務局長は今月13日のIAEAの理事会でも、北韓が寧辺の核施設を再稼働させた兆候があるとして、核関連の活動制限に関する国際的な義務の順守を求めています。
またIAEAは先月発表した報告書でも、寧辺にある5000キロワットの黒鉛減速炉について、「ことし7月初めから冷却水を排出させるなど、再稼働させた兆候がとらえられている」と指摘しています。
黒鉛減速炉は、北韓の核兵器製造に欠かせない中心的施設で、原子炉の稼動によってできた使用済み核燃料を再処理すれば、核爆弾の原料となるプルトニウムを取り出すことができます。
一方、国連総会への出席のためアメリカを訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領に同行した大統領府青瓦台の関係者は、グロッシ事務局長の見解に対する青瓦台の立場について記者から質問されると、「特にコメントするものはない」と答えました。
また北韓の国防科学院が、韓国が独自開発したSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験の成功を「初歩的な段階に過ぎない」と低く評価したことについても、「特にコメントするものはない」と語りました。

[Photo : YONHAP News]

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