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北韓のミサイル発射 韓米政府の反応を試す狙いか

ニュース2021-09-29
北韓のミサイル発射 韓米政府の反応を試す狙いか

北韓は28日午前6時40分に慈江道(チャガンド)舞坪里(ムピョンリ)から短距離ミサイル1発を発射しました。
北韓は15日にも短距離弾道ミサイルを発射していて、今月はすでに3回目です。
先週、金正恩国務委員長の妹の金与正(ヨジョン)朝鮮労働党副部長は2日連続で談話を出す異例の対応をとり、国連総会で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓国戦争の終戦宣言に言及したのに対して「相互尊重があれば南北首脳会談への議論も可能だ」と前向きな反応を示す一方で、対話に乗り出す条件として、韓国とアメリカに「敵視政策の放棄」を要求し、韓米合同軍事演習や兵器開発を続けながら北韓の核・ミサイル開発を「挑発」や「国連決議違反」だと批判する両国の姿勢をダブルスタンダードだと非難しました。
こうしたことから、今回の発射は、韓米両国の反応を確認する狙いがあると、専門家らは指摘しています。
北韓のミサイル発射について、大統領府青瓦台は28日、「遺憾を表明する」とコメントを発表したものの、ミサイル発射を「挑発」とは指摘しなかったのに対し、アメリカは、「安保理決議違反で脅威」と指摘し、温度差がみられます。
こうしたなか、北韓の金星(キム・ソン)国連大使はミサイル発射直後、アメリカ・ニューヨークでの国連総会で一般討論演説を行い、韓半島で対立が続く原因はアメリカによる北韓への「敵視政策」にあると批判し、韓米合同軍事演習と戦略兵器の投入を永久に中止するよう求めました。
一方、外交部で北韓問題を担当する魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島平和交渉本部長は28日、アメリカ国務省のソン・キム北韓担当特別代表と電話会談し、北韓の短距離ミサイル発射や談話などに関する評価を共有し、今後の対応策などについて意見交換しました。
また、30日にはインドネシアで対面による協議を行うことを確認したということです。

[Photo : YONHAP News]

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