北韓が先月28日に「極超音速ミサイル」の発射実験を行ったことを受けて、国連安全保障理事会が現地時間の1日、緊急会合を開き、協議しましたが、共同声明の発表には至りませんでした。 
AFP通信が2日、安保理常任理事国の外交関係者の話として伝えたところによりますと、緊急会合は1時間あまりにわたって開かれ、共同声明のとりまとめが行なわれましたが、ロシアと中国が「情勢を見極める時間が必要だ」として難色を示したため、一致した共同声明の発表には至らなかったということです。
今回の安保理緊急会合は、北韓が先月29日に極超音速ミサイルの発射実験に成功したと発表したことを受けて、アメリカ、イギリス、フランスが要請し、非公開で開かれました。
当初は30日に開かれる予定でしたが、中国とロシアが検討する時間が必要だとして延期を要請し、1日に開かれました。
一方、AFP通信は、バイデン政権の発足から8か月が過ぎた今に至るも、アメリカの明確な対北韓政策が示されないでいることについて、安保理常任理事国の大使が「アメリカはまだ関連資料を検討中だ」と話したと伝えました。

[Photo : YONHAP News]