国連の安全保障理事会が北韓のミサイル発射に関する緊急会合を開き、これを北韓が非難したことに対して、アメリカ国務省は、北韓は国連の制裁決議を完全に履行する必要があると反論しました。 
北韓外務省のチョ・チョルス国際機構局長は3日、談話を発表し、国連安保理が北韓のミサイル発射を受けて非公開の緊急会合を行ったことに対して、「明確な二重基準」だと非難しました。
これを受けて、アメリカ国務省の報道官は現地時間の4日、定例の会見で、「国連安保理の緊急会合に関して北韓が立場を表明したことを知っている。われわれは、北韓が安保理決議を繰り返し違反していることを懸念している」と述べました。
この報道官は、「北韓は、安保理決議を完全に守り、すべての国連制裁を完全に履行する必要性がある」と強調しました。
鄭義溶（チョン・ウィヨン）外交部長官が今月1日に「北韓制裁を緩和するときが来た」と発言したことについて、アメリカ国務省は現地時間の2日、「北韓は挑発をやめ、安保理決議を守り、アメリカとの継続的で集中的な協議に臨まなければならない。そのための強力で一致したメッセージを国際社会が送ることが重要だ」として、制裁の履行の重要性を強調しています。
また南北の通信線を使った連絡が再開したことについて、報道官は、「南北間の対話と関与、協力を支持し、われわれは韓国のパートナーたちと引き続き協力する」と話しました。
また「アメリカは北韓を敵視する意図はない。アメリカからの接触の提案に北韓が前向きな反応を示すことを望む」と述べました。

[Photo : YONHAP News]