文在寅（ムン・ジェイン）大統領は５日、ソウル市内のホテルで開かれた「世界韓人の日」の記念式典で演説し、北韓との関係について「国家体制の競争や国力の比較はこれ以上意味がなく共に繁栄を遂げることが重要である」と述べました。
文大統領は演説で、「統一には時間がかかっても、南北は仲良く協力し、うまくやっていくことはできる」として「8000万人の南北の民族と750万人の在外同胞の未来世代が共感し、連帯する夢を見る」と語りました。
また、文大統領は、「民族のアイデンティティを持つ同胞の役割が非常に重要だ。南北を超えて一つのコリアが持つ国際的な力、恒久的な平和を通じたさらに大きな繁栄の可能性を発信してほしい」と呼びかけました。
今月4日に、北韓が一方的に遮断していた南北通信線が復旧して、南北対話の進展の可能性に関心が集まるなか、文大統領は今回の演説で、積極的に北韓との対話や連携を推進していく姿勢を示したものとみられます。

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