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「北韓の核活動が高度化、核施設も拡張された」 IAEA事務局長

ニュース2021-10-22
「北韓の核活動が高度化、核施設も拡張された」 IAEA事務局長

IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は、北韓の核施設について、査察が中断された2009年よりも高度化し、地理的にも拡張しているとの認識を示しました。
グロッシ事務局長は現地時間の21日、アメリカのシンクタンク「スティムソン・センター」が開催したオンラインセミナーで北韓の核施設の処理能力と寧辺(ヨンビョン)以外の地域にも核施設が存在する可能性を問われ、「分析家として推測は好ましくない」としながらも、「北韓にあるものは、もはや複合物ではなく、それ以上のものだ」と述べ、懸念を示しました。
そして、「今後の検証作業に向けて、しっかり準備する必要がある」と強調しました。
また、北韓の今後の動きについては、「北韓は想像可能なすべての領域で、できることをすべてやっている。原子炉を再稼働し、プルトニウムの分離抽出も進められている」と説明しました。
さらに、「ウラン濃縮も恐らく進められており、他の施設でも稼働中と見られる兆候が確認されている」と明らかにしました。
その一方で、グロッシ事務局長は、北韓の非核化に向けてアメリカ・バイデン政権は北韓との協議を再開するために努力を続けていることを確認したとも述べています。
これを前に、IAEAは、9月の年次理事会の報告書で、寧辺の核施設にある5メガワットの原子炉について、7月初めから冷却水の排出を含め、原子炉を稼働していると見られる兆候が確認されたと指摘しました。
IAEAはことし6月にも、北韓が寧辺の核施設で使用済み燃料棒からプルトニウムを抽出する再処理の兆候が確認されたと指摘しました。
また、グロッシ事務局長は先月20日に開かれた第65回IAEA総会で、「北韓がプルトニウムの分離抽出とウランの濃縮などを全速力で進めている」として懸念を示しました。

[Photo : YONHAP News]

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