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北韓 2018年に爆破した豊渓里核実験場を維持か 米VOA報道

ニュース2022-01-24
北韓 2018年に爆破した豊渓里核実験場を維持か 米VOA報道

北韓が2018年に坑道を爆破して廃棄したとされる豊渓里(プンゲリ)核実験場について、今でも人の出入りがあり維持されているという見方が、アメリカの専門家によって示されました。
アメリカの政府系メディア、VOA=ボイス・オブ・アメリカは24日、アメリカの研究機関「スティムソン・センター」の特別研究員で、元IAEA=国際原子力機関事務次長のオリ・ハイノネン氏が、インタビューで、最近の衛星写真をもとに「車の動きや除雪作業などから、北韓は豊渓里核実験場を今も維持しているとみられる」と述べたと伝えました。
ハイノネン氏は、「単なるモニタリング以上の活動とみられる。多くの人が行き来しているわけではないが、いくつかの建物は現在も使用されている」とする一方で、「ただ、北韓が豊渓里ですぐに核実験を再開するのは難しいとみられる」という見方を示したということです。
VOAは、豊渓里核実験場には4つの坑道があり、このうち1番坑道は1回目の核実験後に閉鎖され、2番坑道で2~6回目の核実験が行われたと説明し、3~4番坑道はまだ使われていない状態で管理されてきたと伝えました。
ハイノネン氏は、北韓が2018年に豊渓里核実験場の坑道を爆破したとき、「破壊されなかった一部の坑道は新しい入り口を作るなどして補修すれば復旧可能で、新たな核実験に利用されることも考えられる」という見方を示していました。
北韓は2018年4月、核実験の中止や核実験場の廃棄を決定し、翌5月に核実験場の坑道を爆破しました。
この様子を海外メディアに公開しましたが、IAEAなどの査察官の立ち会いや検証は許可しませんでした。

[Photo : YONHAP News]

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