ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

北韓「短距離ミサイルと見られる飛翔体2発発射」合同参謀本部発表 

ニュース2022-01-27

北韓は27日、韓半島東の海、東海に向けて短距離ミサイルとみられる飛翔体2発を発射しました。 
ミサイルの発射はことしに入って6回目となります。
韓国軍の合同参謀本部の発表によりますと、北韓は27日午前8時と午前8時5分ごろ、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興(ハムフン)付近から東海に向けて、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射したということです。
飛行距離はおよそ190キロ、高度はおよそ20キロで、ミサイルは標的としていた咸鏡北道(ハムギョンブクド)吉州(キルジュ)郡沖の無人島「アルソム」に落ちたとされます。
飛翔体の大きさや特性などについては、韓米の情報当局が詳しい分析を進めているということです。
韓国軍は、「北韓のミサイル関連動向をリアルタイムで監視していて、さらなる発射に備えて監視を続けながら、準備態勢を維持している」と説明しました。
北韓のミサイル発射はことしに入って6回目となります。
今月25日の巡航ミサイルの発射からは2日ぶりです。
弾道ミサイルの発射は、今月5日に行われた極超音速ミサイルと主張する弾道ミサイルの発射を含めて、今年に入って4回目となります。
これを受けてアメリカのバイデン政権が独自制裁措置を取ると、北韓は「アメリカに対する『信頼構築措置』を全面的に再考し、中止してきた核実験やICBM大陸間弾道ミサイルの発射を含むすべての活動の再開を検討する」と発表していて、今回のミサイルの発射は、国連安保理の制裁決議に反する弾道ミサイルを再び発射することで、アメリカを強くけん制する狙いがあるとみられます。
一方、韓国政府は国家安全保障会議(NSC)の常任委員会の緊急会議を開き、そのなかで、北韓の相次ぐミサイルの発射は、韓半島の平和を願う国際社会の要求に反するもので、極めて遺憾だという立場を重ねて表明しました。
アメリカ国務省の報道官は現地時間の26日、北韓の弾道ミサイルの発射について、国連安保理決議に違反するとして糾弾したうえで、外交的解決を改めて強調し、対話の再開を求めました。

[Photo : YONHAP News]

新着ニュース