韓国とロシアは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で関係が冷え込んでいますが、北韓の核問題への対応では協力関係を維持しています。
外交部によりますと、魯圭悳（ノ・ギュドク）韓半島平和交渉本部長は29日、ロシア外務省のモルグロフ外務次官と電話会談を行いました。
双方は、24日の北韓によるICBM＝大陸間弾道ミサイル発射以降の韓半島情勢に対する評価を共有し、さらなる状況の悪化を防ぐなど韓半島情勢を安定的に管理するために引き続き協力していくことで一致しました。
魯本部長は「北韓が緊張を高める行為を直ちに中断し、対話による外交的な解決の道に復帰できるようにするために国際社会の団結した対応が重要だ」と強調し、この過程でロシア側が建設的な役割を果たすよう呼びかけました。
一方、国連安全保障理事会は25日、緊急会合を開き、北韓のICBM発射を糾弾する声明を発表しようとしましたが、ロシアと中国の反対により声明を出すことができませんでした。

[Photo : YONHAP News]