アメリカCNNテレビは先月31日、北韓が地下核実験の準備を進めているとのアメリカ政府の分析を伝えました。
CNNテレビが複数のアメリカ当局者の話として伝えたところによりますと、北韓が2018年に非核化に向けた措置だとして坑道の一部を爆破した北東部・豊渓里（プンゲリ）の核実験場で、坑道を復旧させるための建設作業が進んでいて、北韓が核実験を再び強行する準備を行っているおそれがあるということです。
ただ、核実験が可能になる段階に達するまでの期間は不明だということです。
これは、北韓が豊渓里核実験場の復旧作業を加速させているとする韓国政府の分析とも一致しています。
アメリカ国家情報長官（DNI）は先月7日に発表した「年次脅威評価」で、「北韓がことし核実験を再開する可能性がある」と指摘しています。
ジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官も、「北韓が早ければ数週間以内に、弾道ミサイルの追加試験を行なう兆候がみられる」述べ、さらなるICBM発射の可能性を指摘しています。
CNNは、「アメリカ国防総省は、北韓のICBM試験発射に対する軍事的対応措置として、戦略爆撃機の飛行や戦艦部隊の航海など演習や訓練の強化を検討している。これについてアメリカは韓国や日本とも協議中で、決定されれば大規模な武力デモンストレーションになる可能性がある」と伝えました。
韓国国防部はこのほど、国会国防委員会で、「北韓がICBMによる挑発に再び踏み切った場合、アメリカ戦略兵器の韓半島展開を含め、韓米が合同で強力に対応する計画だ」と報告しています。

[Photo : YONHAP News]