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北韓「超大型放射砲」3発を発射か 新政権の発足から2日

ニュース2022-05-13
北韓「超大型放射砲」3発を発射か 新政権の発足から2日

韓国軍合同参謀本部は、北韓が12日午後6時29分ごろ、平壌(ピョンヤン)郊外の順安(スナン)付近から韓半島東の海、東海(トンヘ)に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射したと明らかにしました。
飛行距離はおよそ360キロ、高度およそ90キロで、最高速度はマッハ5と推定されるということです。
日本政府はミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定しています。
韓国軍と情報当局は、このミサイルを北韓が「超大型放射砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル「KN25」と推定しているもようです。
北韓の主要メディアは13日午前10時現在、12日に弾道ミサイルを発射したことについていっさい報じていません。
北韓はこれまで、ミサイル発射の翌日早朝に朝鮮中央通信などを通じて報道し、発射場面などの写真を公表するのが一般的でしたが、今回は「沈黙」を守っています。
北韓のミサイル発射は10日に韓国で尹錫悦(ユン・ソンニョル)新政権が発足してから初めてで、今年に入って16回目、今月に入ってから3回目です。
韓国大統領室は、ミサイル発射を受けて安保状況点検会議を開き、「重大な挑発」と強く糾弾し、「実質的かつ厳正な措置を取る」としました。
一方、韓国軍は12日、「北韓による弾道ミサイルの発射は、国連安保理決議に明白に違反するものであり、国際社会も‘挑発’と同じレベルに位置付けている」として、北韓による弾道ミサイルの発射について、これまでの「脅威」という表現ではなく「挑発」という表現を使う方針を決めたと明らかにしました。
のちに危害をもたらす可能性が大きいという観点から、「戦略的挑発」と位置付けるということです。これまで韓国軍当局は、北韓による弾道ミサイルの発射について、おもに「脅威」という表現を使い、「挑発」という表現の使用を自制してきました。

[Photo : KBS News]

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