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「北韓豊渓里核実験場の復旧続いている」 米シンクタンク

ニュース2022-05-18
「北韓豊渓里核実験場の復旧続いている」 米シンクタンク

北韓では新型コロナウイルスの感染拡大が続いているなか、北韓北東部の豊渓里(プンゲリ)にある核実験場の復旧作業が続いているとの分析が出ています。
アメリカのシンクタンク、戦略国際問題研究所は現地時間の17日に発表した報告書で、当日撮影された衛星写真をもとに、「北韓豊渓里核実験場の3番坑道の周辺で継続的な動きが観測された」としたうえで、爆破した入口周辺に新たな入口が建設されたと伝えました。
報告書は、「コンプレッサーとポンプ室と推定される建物が、3番坑道の新たな入口から45メートル地点に位置している」とし、「コンプレッサーの空気を送る循環パイプと、工事現場の通信などのための電線が、トンネル周辺を横切っていた」と説明しました。
報告書はまた、本部と支援施設の補修作業が続いているとし、従来の貯蔵施設などの補修工事も続いていると伝えました。
また、以前撮影された衛星写真と比較して、積み上げられた木材が減ったことを指摘し、北東側の角に新たな建物を建設していると分析しました。
報告書によりますと、3番坑道の復旧作業はここ3か月間行われ、7回目の核実験の準備が完了しつつある状況だということです。
これを前に、アメリカ国務省は、早ければ今月中に北韓が2017年以降中断していた核実験を再開し、7回目の実験に乗り出すとの見方を示しました。
国務省の報道官は17日の記者会見でも、北韓が新型コロナの感染拡大の影響で核実験を延期する可能性を問われ、「われわれは、北韓の政権が平和と安全保障を脅かし、情勢を不安定にするプログラムよりも、住民の人道的懸念を優先した事例を見たことがない」としたうえで、「核実験の延期は期待していない」と答えました。

[Photo : YONHAP News]

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