ニュース

雪上競技 (1月29日放送)
平昌オリンピックの金メダルは合計102個ですが、その中の49%、50個が雪上競技のメダルです。 アルペンスキー、クロスカントリースキー、フリースタイルスキー、スキージャンプ、ノルディック複合、スノーボード、バイアスロンまで合計7競技がこの雪上競技に含まれます。 特にスキージャンプは韓国でも映画「国家代表」で描かれたので関心を集めています。スキー板を履き、急傾斜面を時速90Km以上で滑り降りてきてジャンプ台から飛び出す姿はまるで鳥が飛んでいるように美しいものです。 では韓国選手がこのようなスキー競技でオリンピックに出場したのはいつからでしょうか。韓国のスキー競技の歴史についてスポーツ評論家のチェ・ドンホさんに聞いてみましょう。 韓国は冬季オリンピックでは氷とは仲が良い反面、雪とはあまり親しくないようです。韓国のスキーではじめてオリンピックに出場したのは1960年のアメリカ、スコーバレー大会からです。アルペンスキーの滑降にイム・ギョンスン選手が出場し61位を記録しました。キム・ヒユン選手はクロスカントリーの15kmに出場し最下位に終わりました。韓国人ではホ・スンウク選手がオリンピック5大会連続出場の記録を持っています。長野オリンピックのアルペンスキーの回転では21位になりましたが、それが韓国の持つオリンピック最高成績でした。そしてクロスカントリーではイ・チェウォン選手が、今年37歳の選手ですが、韓国クロスカントリーを代表するエースとして活躍しています クロスカントリーのイ・チェウォン選手は今年37歳のママさん選手で、故郷が今回のオリンピック会場のある平昌です。高校在学中に国家代表に選抜され15年以上国家代表を続けてきました。国内の国体では63個の金メダルをとっており、この数字は夏と冬の国体を通して個人通算最多記録です。 またモーグルスキーのソ・ジョンワ選手も注目されます。去年の3月に平昌で開かれたモーグルのワールドカップで韓国の女子選手では歴代最高の6位に入賞しました。ではその他に注目される選手には誰がいるでしょうか。スポーツ評論家のチェ・ドンホさんです。 フリースタイルスキーのチェ・ジェウ選手とスノーボードのパラレル大回転に出場するイ・サンホ選手が注目されます。特にフリースタイルのチェ・ジェウ選手は現在世界ランキングが4位です。ワールドカップで4位、5位につけている選手なのでメダルも期待できるのではないでしょうか。 スノーボードのイ・サンホ選手は2013年に世界ジュニア選手権大会で9位に入った選手です。 フリースタイルのチェ・ジェウ選手はモーグルに出場しますが、モーグル競技は2回の空中回転がポイントです。コースの中間に二つのジャンプ台がありますが、ここでターンとジャンプ技術を競います。またバイアスロンにはロシア国籍から帰化した二人の選手も出場し、メダルを狙います。 それでは韓国選手以外の注目選手には誰がいるのでしょうか。スポーツ評論家のチェ・ドンホさんです。 オーレ・アイナル・ビョルンダーレン選手はノルウェーのバイアスロンの選手です。43歳で冬季オリンピックでこれまでに13個のメダルをとっており、これは歴代最多のメダル数です。夫人もバイアスロンの選手なのですが、オリンピックで金メダル3個、銅メダル1個をとっています。つまり夫婦あわせたオリンピックのメダル数が17個、この記録を平昌ではどれだけ更新するるか注目されます。 韓国がこれまでに歴代の冬季オリンピックで獲得したメダル数は合計53個です。そしてこれはすべて氷上競技、スケートでとったものです。果たしてこの記録を書き換えて、今回のオリンピックでは雪上競技、スキーでもメダルをとることができるのでしょうか。期待したいものです。 (Photo:Yonhap)
2018-01-29

平昌冬季五輪便り

スライディング・そり
オリンピックではボブスレー・スケルトン・リュージュの3種目が行われ、スライディング・トラックをすべり一番早い記録の選手が優勝するという記録競技で最高時速150kmにも達するというスピード感あふれる競技です。 そしてアジアでは時速130km以上の高速を出せるスライディング競技場は日本の長野と韓国の平昌の2か所だけです。 3種目の中からまず、ボブスレーは、自動車に似た形の特殊なそりに乗り氷が張ったコースを滑走します。男子の二人乗りと四人乗り、女子の二人乗りの3つのメダルがかかっています。 残りの2種目、スケルトンとリュージュはそりに乗る姿勢が違うだけです。頭を進行方向に向けてうつ伏せの姿勢で乗るのがスケルトン、足を前方に向けて仰向けの姿勢で乗るのがリュージュです。速度はリュージュのほうが少し速いそうです。 スケルトンは男子一人乗り、女子一人乗りの2つのメダルが、リュージュは男子シングル、女子シングル、男女の区別無しのダブル、そして男女シングルとダブルの記録を合わせたチームリレーの4つのメダルがかかっています。 それでは韓国人初のそり種目のオリンピック選手として長野オリンピックから4大会連続でオリンピックに出場してきたカン・グァンベ教授のお話です。 韓国に正式にルージュが導入されたのが1994年、スケルトンは2005年でした。そしてボブスレーは江原道庁が2003年に実業団チームを作り、その時に 2人乗りから始まりましたが、本格的に始まったのは2006年だったといえます。 最初に私がルージュで長野オリンピックに出た時は本当に何もない状況でした。韓国には競技場はもちろんルージュ用のそりもありませんでした。それで普通のそりに車輪をつけてアスファルトのうえで訓練をしました。 2002年のソルトレークオリンピックの時も同様でスケルトンは20位でした。バンクーバーオリンピックでは ボブスレーの4人乗りに出場し19位となりましたが、これがオリンピックの歴史上アジア選手では最高の成績だということです。 そんな不毛の地だった韓国ですが、今回のオリンピックは違います。エースがいるのです。韓国選手団の中で最も有力なメダル候補といわれる、現在世界ランキング1位のユン・ソンビン選手、男子スケルトンに出場します。 ユン・ソンビン選手は今シーズン7回のワールドカップで金メダル5個、銀メダル2個を獲得しています。そり競技では、大会競技用のトラックで一番たくさん練習をしてきた開催国の選手が有利だと言われます。ユン選手のメダルの可能性について、カン・グァンベ教授です。 ユン・ソンビン選手はそりを操縦する能力、そりに乗る技術などすべて境地に達しているといえるほどです。ですからユン選手がメダルをとれば、冬季オリンピックの歴史上はじめてのスライディング・そり種目でのメダルとなるでしょう。それはアジアで初めてでもあり、大きな意味があります。またボブスレー種目ではウォン・ユンジョン選手とソ・ヨンウ選手が世界トップクラスの選手です。2016年のシーズンで世界ランキング1位になったこともあるボブスレーです。期待できると思います。 このような短い期間に韓国に世界的な選手がでてきた理由はなんでしょうか。ユン・ソンビン選手、ウォン・ユンジョン選手、ソ・ヨンウ選手を発掘して育ててきたカン・グァンベ教授のお話です。 運動を上達するために最も重要なのは選手一人一人の運動能力、そして二番目は訓練環境です。 平昌オリンピックの誘致と合わせて練習場もでき、誘致した後には競技場もできました。選手たちが思いっきり練習できる環境が出来上がったのです。 3番目は財政的な部分です。国内での訓練だけでなく国際大会に出場したり、海外での訓練なども出来るようになりました。財政的な後押しにより海外の実力のある外国人コーチも招くことができました。 このような要素が3拍子そろって、大きな成果を作り出してきたといえます。 はたして韓国選手がスケート競技以外で初めてのメダルを、スライディング・そり種目で取ることができるのか。楽しみです。 (Photo : Yonhap)
2018-01-22

平昌冬季五輪便り

アイスホッケー
アイスホッケーには男子と女子で2個の金メダルがかかっています。ゴールキーパー2人と20人のプレイヤーで出来ていますが、この中でリンクにあがって競技に参加できるのは6人で、ゴールキーパー1人とディフェンダー2人とフォワード3人です。試合は20分のピリオドを15分の休憩を挟んで3回行います。 相手のゴールにスティックで円盤状のパックをたくさん入れたチームが勝ちます。しかしゴールの瞬間はもちろん、見慣れていないとパックがいまどこにあるのか、目が追いつきません。そしてそのスピード感と格闘技を連想させるほどの選手たちの肉弾戦がアイスホッケーの魅力です。 しかしこれまで韓国ではアイスホッケーはあまり人気がありませんでした。しかし代表チームの監督に、アメリカのプロリーグでも活躍したペク・チソン監督が就任してからはだいぶ変わってきました。大韓アイスホッケーキム・ジョンミン公報チーム長です。 ペク・チソン監督が2014年にカナダから帰国し、代表チームの監督に就任しました。ぺク監督が赴任した後、外国人選手も韓国に帰化して代表チームのメンバーになっています。ゴールポジションのマット・ダルトン選手が入ってからは強豪チーム相手にも良い成績をおさめています。去年2月の札幌冬季アジア大会では初めて銀メダルを手にし、世界選手権では2部リーグで準優勝し、1部リーグへの昇格も決まりました。 アイスホッケーはオリンピックの花形種目としてその入場料収入は2010年のバンクーバーオリンピックでは収入全体の46%、2014年のソチオリンピックでは50%を占めていました。まさにオリンピック入場券収入の半分はアイスホッケーが生み出していました。 しかし今回のオリンピックではそうはいかないようです。1998年の長野オリンピック以来5回連続で出場してきた北米のプロアイスホッケーリーグであるNHL(ナショナルホッケーリーグ)が不参加を表明、ドーピング問題からロシアチームも不参加の見込みです。そのためアメリカとカナダは参加はするものの、プロ選手はいません。そのためメダルの行方は不透明になってきました。 平昌オリンピックには男子ホッケーは合計12ヵ国が出場します。4カ国ずつ3組に分かれて争い1次リーグの上位チームが準々決勝に進出します。韓国はA組に属し、世界最強のカナダ、チェコ、スイスと対戦します。世界の強豪チームを相手にする韓国の戦略は…? 可能な限り得点を入れることです。できるだけゴールを防ぎ、少しでも多くの得点をすること。1次リーグで1勝でもできれば10位、11位、12位を抜け出す可能性があり、そうなれば強豪のビック6、カナダ、アメリカ、スウェーデン、ロシア、チェコ、フィンランドとの対戦を避けられます。これ以外のチームを相手とすればプレーオフでの奇跡もありえるでしょう。 女子アイスホッケーには、合計8カ国が出場します。世界ランキング基準で4カ国ずつ2組の対戦となります。A組には世界ランキング上位の4カ国、アメリカ、カナダ、フィンランド、ロシアが、B組にはスウェーデン、スイス、日本、韓国が含まれています。 韓国は小中高はもちろん大学にも実業団にも女子アイスホッケーチームはありません。韓国の唯一の女子アイスホッケーチームがオリンピックに出場する代表チームです。しかしその熱気は男子チームに劣りません。カナダ出身のセラ・マレー監督の指導のもとで実力をつけ、去年の札幌冬季アジア大会では中国を押さえて4位に輝きました。 韓国は男女共にアイスホッケーは開催国の資格でオリンピックに出場します。当初は他の出場国との実力差が大きく、出場しても正直恥をかくだけではないかという声も聞かれました。しかし韓国の男女アイスホッケーは目覚しい成長を続けています。 2002年のサッカーの韓日共同ワールドカップ大会の時のように、2018年平昌オリンピックでも世界をアッと驚かせるような奇跡の瞬間がくることを期待しています。 (Photo : Yonhap)
2018-01-15

平昌冬季五輪便り

スピードスケート
スピードスケートは1924年の第1回冬季オリンピックから正式種目となってきた一番歴史のある種目です。平昌オリンピックでは個人種目として男女の500m、1000m、1500mと、女子の3000mと5000m、男子の5000mと10000m、団体種目として男女の団体パシュートが行われ、さらに今回あらたに男女のマススタートが組み込まれます。 スピードスケートは韓国に冬季オリンピックで最初のメダルをもたらした種目です。1992年のアルベールビルオリンピックでキム・ユンマン選手が男子1000mで銀メダルをとりました。その後もイ・ガンソク選手、イ・サンファ選手、モ・テボム選手、イ・スンフン選手らがメダルを手にしてきました。 今回の平昌オリンピックでも韓国はスピードスケートの14種目のうち11種目で出場権を得ています。特に期待されるのが女子500mに出場するイ・サンファ選手です。2010年のバンクーバー、そして2014年のソチと2大会続けて金メダルに輝いたイ・サンファ選手。平昌でもメダルを手にすることができるでしょうか。 イ・ガンソクKBS解説委員です。 平昌オリンピックで注目される選手はたくさんいますが、その中でも女性では韓国スピードスケートの大看板であるイ・サンファ選手を上げることができます。それからイ・スンフン選手とキム・ポルム選手のマススタートも平昌オリンピックの花となるメイン競技だといえます。 マススタートは今回初めてオリンピックの正式種目に採択されましたが、韓国選手が強い競技です。イ・スンフン選手、キム・ポルム選手ともにもともとはショートトラックをしていた選手たちです。そしてマススタートは記録ではなく順位で争う競技だけに、ショートトラックで培ってきたエネルギーや技術が十分に役に立つだろうと期待しています。 マススタートというのは最大28人の選手が一斉にスタートして1周400mのコースを16周滑走し順位とポイントを競う競技です。そしてスピードスケートでは唯一、記録ではなく順位を争う、いわばロングトラックのショートトラックだといえます。4周目ごとに上位1、2、3位までにはそれぞれ5点、3点、1点の点数が与えられ、最後に1位でゴールした選手には60点、2位は40点、3位は20点が与えられます。スタートからずっと1位を維持してきたとしても最後で2位になれば、60点の1位の選手にはかないません。ですから、結局最後の順位が勝敗を決めるということになります。 ではそれ以外に期待される選手は誰かというと… 男子1500mのキン・ミンソク選手は高校3年生ですが、ワールドカップでも良い成績をおさめ、去年の札幌冬季アジア大会ではこの種目で金メダルをとっています。まだ若い選手なので始めてのオリンピックの大舞台で緊張せずに実力をだせればメダルも期待できるでしょう。男子500mのチャ・ミング選手はカナダで開かれた世界大会で2位に入っています。また女性では500mのキム・ミンソン選手が第二のイ・サンファだと言われています。こういう若い選手たちがダークホースだといえます。 韓国選手以外に注目される選手は誰かというと、イ・サンファ選手の最大のライバル日本の小平奈緒選手がいます。小平選手は平昌では500mと1000m、そして1500mの3種目に出場し3冠王を狙っています。特に500mでは最近出場した国内外の24競技ですべて優勝しており、1000mでは世界記録も所有しています。 一方のイ・サンファ選手もワールドカップで今シーズンの最高記録を出すなど、どんどん調子をあげています。ですからこの二人の真剣勝負はまさに今回のオリンピックのハイライトとなることでしょう。 また世界記録を6回書き換え、世界選手権17回優勝というオランダのスベン・クラマー選手も5000mと10000m、そして団体パシュートに出場し3冠王をねらいます。世界最強のスケート王国オランダがいくつの金メダルをとるか、それに立ち向かう韓国、日本、アメリカ選手たちの活躍ぶりも期待されます。 韓国選手団の目標は金メダル8個、銀メダル4個、銅メダル8個の総合4位入賞です。そしてそのためにはスピードスケートの活躍が欠かせません。
2018-01-08

平昌冬季五輪便り

ショートトラック
ショートトラックは、正式名称を「ショートトラックスピードスケート」といいます。 名前からわかるとおり、一般的なスピードスケートから派生したもので、 1970年代後半から世界選手権が開かれるようになりました。 オリンピックでは、1988年のカルガリー大会で初めて公開競技として行われ、 1992年のアルベールビル大会から正式競技になりました。 KBSのショートトラック解説委員のチン・ソンユさんのお話をきいてみましょう。 ショートトラックは、111.12mの小さなトラックで順位を競う競技です。 記録ももちろん大事ですが、順位をあらそうという点に、ショートトラックならではの面白みがあります。 オリンピックでは1988年に公開競技となり、1992年からは正式競技になりました。 1992年にキム・ギフン選手が金メダルを獲ってから、2014年のソチオリンピックまで、 韓国選手たちが多くの金メダルを獲得してきました。 韓国の選手がオリンピックのショートトラックで獲得したメダルの数は 合計42個にのぼります。 ショートトラックがオリンピックで始まるまで、韓国では、 冬の競技は全般的に不得手であると考えられていました。 しかし、ショートトラックが正式競技になったことにより 韓国もウィンタースポーツにおけるお家芸を見つけることができました。 それ以降、韓国はすべての冬季オリンピックにおいて ショートトラックで2つ以上の金メダルを獲得しています。 初めて金メダルを獲ったキム・ギフン選手のほか、 男子ではキム・ドンソン選手、 女子ではチョン・イギョン選手、コ・ギヒョン選手、シム・ソッキ選手など 世界的な選手がたくさんうまれています。 KBSのショートトラック解説委員のチン・ソンユさんも トリノオリンピックで3つの金メダルを獲得しました。 チン・ソンユさんに、今回の注目選手をきいてみましょう。 今回初めて代表になったイム・ヒョジュン選手やファン・デホン選手は、 若いながらもワールドカップでいい成績を収めました。 女子では、チェ・ミンジョン選手とシム・ソッキ選手のツートップがいます。 チェ・ミンジョン選手はすべての種目で金メダルを狙えるとも言われていますが、 最初の種目である500mで金を獲れば、それも十分に可能ではないかと考えています。 ワールドカップもすべていい成績で走りぬきましたから、 全種目での制覇も、夢ではないかもしれません。 チェ・ミンジョン選手は 全4戦にわたる今シーズンのワールドカップで、合計6つの金メダルを獲得しています。 それだけに期待も大きいのですが、油断は禁物でしょう。 もっとも警戒しなければならないのは、中国の選手たちです。 韓国とはメダルを争って何度もトラブルが起きています。 また、今大会で注目される外国人選手もいます。 女子のアメリカ代表、マーミー・ビニー選手は ガーナ出身ということで話題になりました。 そして、男子では、韓国出身のヴィクトル・アン選手。 2011年までは韓国のアン・ヒョンス選手として活躍していましたが、 その後ロシア国籍を取得。 今回のオリンピックはロシア選手団が参加しないことになり アン選手も出場できないかと思われましたが、 個人での参加ということで出場が認められました。 オリンピックのショートトラックには、男女合わせて8つの種目があります。 前回のソチオリンピックでは、残念ながら男子は金メダルゼロに終わりました。 今回の平昌オリンピックで、 韓国は金メダル8個、総合4位を目標としていますが、 金メダル8個のうち4個は、ショートトラックでの獲得が期待されています。 伝統的な強豪国であるだけに、それだけ期待も大きいのでしょう。 しかし、ショートトラックは、不測の事態がよく起こる競技でもあります。 チン・ソンユさんのお話です。 ショートトラックは、初盤に先頭にいる選手がそのまま1位になるわけではありません。 ゴールするまで安心できない競技なのです。 ただでさえオリンピックは、選手にとって大きな負担になるのに、 それが韓国で開かれるということで、いっそう緊張感が高まることでしょう。 私も現役のころ、韓国で開かれる大会では、 韓国の人たちに良く見られたいというプレッシャーから、 失敗したり、かえって成績が悪かったりしました。 しかし、そのプレッシャーに打ち勝たなければなりません。 そのため、選手たちにとっても負担になっているでしょうが、 韓国で金メダルをとれば大きな栄光となります。 だから、しっかりと準備しておいてもらいたいですね。 ショートトラックは、これまで韓国の人々に多くの感動を与え、 冬季オリンピック最大の注目競技となっています。 今回の代表選手たちも、これまで4年間、わき目もふらず練習に励んできました。 世界最強のショートトラック選手たちが、 韓国で初めて開催される冬季オリンピックで これまでで最高の成績を収めるのではないかと、期待されています。
2018-01-02

平昌冬季五輪便り

フィギュアスケート
フィギュアスケートは1908年のロンドンオリンピックで正式種目に採択されました。 そして1924年の第1回フランスシャモニー冬季オリンピックから冬季オリンピックの種目となりました。 現在では冬季オリンピックで最も人気のある種目となっています。 音楽に合わせて選手たちは氷上を滑走し、多様な動作で技術の正確さと美しさを競います。男女のシングルとアイスダンス、ペア、団体戦があります。 韓国のフィギュアスケートの歴史はキム・ヨナ選手以前と以後に分けられるといわれています。キム・ヨナ選手とともに2010年のバンクーバーオリンピックに出場し、13位という成績だったKBSフィギュア解説委員のグァク・ミンジョンさん。 グァクさんにキム・ヨナ選手以後の韓国フィギュアを担う選手を紹介していただきました。 キム・ヨナ選手が引退し、その後に誰が続くのか、そんな質問を多くの方から受けます。私が注目しているのは女性ではチェ・ダビン選手、キム・ ナヒョン選手、パク・ソヨン選手で、男性ではチャ・ジュンファン選手が最も注目されます。 彼らキム・ヨナキッズと呼ばれる選手たちがどれほどの可能性があるのか、メダルが重要なのではなく今後、どれだけ育っていくかが大切なので可能性を見守りたいと思います。 平昌オリンピックの出場選手、まだ完全に決まったわけではありません。 キム・ヨナキッズの中でチェ・ダビン選手は3月に行われた世界選手権で10位に入賞し、韓国女子シングルに開催国枠以外の2枚目の出場チケットをもたらしました。 そして7月に行われた国内での1回目の選抜戦では181.79を記録して圧倒的な実力で1位となり、12月に行われた2度目の選抜戦でも1位を占め、平昌行きは確実だといわれています。 また男子は1枚の出場権をめぐり現在はイ・ジュニョン選手とチャ・ジュンファン選手が争っています。 韓国選手のメダル獲得の可能性はどうでしょう。 現実的に見た時に西洋の選手、ロシアの選手たちの壁が高いといえます。 韓国としては2人の女子選手が出場するということ自体に意味があるといえ、万一10位以内に入賞できればそれは奇跡だと言えます。 しかし氷の上で競う氷上種目はどうなるか分かりません。 誰も予測できない種目なのでそれで余計にスリルがあります。オリンピックの間は選手も観客もお祭りだと思って選手と韓国国民が心を合わせれば奇跡も夢ではないでしょう。 今月10日の国際氷上競技連盟の発表によれば、韓国は合計1397点で、全部で10カ国が出場する平昌オリンピックの団体戦(チームイベント)にも出場が決まりました。 これで韓国は開催国としてフィギュアは全種目に出場できるようになりました。 またオリンピックでは韓国選手だけではなく、世界のトップクラスの選手たちの活躍も注目されます。フィギュアで特に注目されるのは男女シングルの世界第1位、日本の羽生結弦選手、そしてロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手です。 羽生選手は右足首の負傷をオリンピックまでにどれだけ回復できるかが、そしてメドベージュワ選手はロシアのオリンピック不参加が決まった状況で、個人資格で参加するのかが、それぞれ注目されています。 また2022年の北京冬季オリンピックを視野に入れたジュニア選手の活躍にも期待がもてます。 ジュニア選手たち、年齢制限がありピョンチャンオリンピックには出場できませんが、2022年の北京オリンピックには期待できるでしょう。 今の小学生、中学生の選手たちは非常に技術も向上しており、世界大会で上位に入賞している選手もいます。 もう少し待てば北京やその次のオリンピックでは良い成績を期待できると思います。 平昌オリンピックに出場するフェイギュアの韓国代表選手の選抜は来年1月に行われる3回目の選抜戦の成績まで合わせて決定されます。 オリンピックの花と言われるフィギュアスケート、キム・ヨナ選手に続くのは誰か、注目されます。
2017-12-25

平昌冬季五輪便り

Go Top