南北関係は再び冷え込み、対話は途絶えました。
2018年は、2月の平昌冬季オリンピックに北韓が選手団を派遣、6月には史上初めて米朝首脳会談が開かれ、年末には金正恩委員長が文在寅大統領に親書を送り、非核化を進める考えを示すなど、南北間で和解の機運が広がりましたが、今年に入ってから南北関係は冷え込みました。
今年2月にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が決裂すると、南北関係も急速に悪化しました。
北韓は3月、開城の南北共同連絡事務所からの一方的な撤収を通知、軍事分野合意の履行措置にも応じませんでした。
5月からは短距離ミサイルやロケット砲などの試験発射を13回にわたって繰り返して挑発を続け、国際機関を通じた韓国からのコメの支援も拒否しました。
南北関係が冷え込む中、 10月15日に平壌で行われたサッカーW杯2次予選の韓国対北韓戦は、観客がおらず生中継もない異例の試合となりました。
一方で金正恩委員長は南北経済協力の象徴である金剛山観光地区の韓国側施設の撤去を指示し、文在寅大統領を露骨に批判するなど、南北関係は悪化の一途をたどりました。
米朝非核化交渉が行き詰まる中、北韓は韓国との対話を一切拒否していて、北韓政策の基調を見直すべきだとする指摘も出ています。
Photo : KBS News
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