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特別番組

4. THAADで韓中関係悪化

2017-12-31

THAADで韓中関係悪化





THAAD=高高度迎撃ミサイルシステムの在韓米軍への配備をめぐって中国との関係が悪化しました。
3月にTHAADの在韓米軍基地への配備が始まると、中国は自国の安全保障を脅かすとして強く反発し、韓国への団体旅行を禁止するなど、事実上の報復措置をとりました。
中国がとった報復措置は経済、外交など多方面にわたります。
韓国への旅行商品の販売を制限する報復措置がとられた3月15日以降、中国人の韓国旅行は事実上全面的に禁止されました。
外国人観光客の半分を占めていた中国からの旅行者が途絶えると、韓国の観光産業は大きな打撃を受けました。
中国は反発を強めましたが、韓国側の説得もあって、10月の共産党大会が終わったあと、中国外交部の定例記者会見で、耿爽報道官が韓国との関係回復を目指すことを明らかにし、その後の韓中首脳会談でも文在寅大統領と習近平国家主席が両国関係を安定的に発展させることで合意するなど、関係回復に向けた動きが始まりました。
11月には中国河北省にある旅行代理店が韓国ツアー商品を販売するなど、中国の一部旅行代理店が韓国ツアー商品の販売を再開しました。
7カ月ぶりに韓国を訪れる団体ツアーが再開され、「雪解け」が期待されましたが、中国当局は12月に入ってから再び韓国への団体ツアーを禁止したもようです。
韓国は12月半ばの文在寅大統領の中国訪問を契機に、停滞する両国関係を回復させたい考えでしたが、この問題をめぐる双方の認識のずれが完全に解消されたわけではありません。
中国側は、△アメリカのミサイル防衛システムに加入しない、△韓日米の安全保障の協力を軍事同盟に発展させない、△THAADを追加配備しない―の三原則を韓国側に求めていて、両国関係の完全な回復は見通せない状況です。



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