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第595話 ロトについていろいろ

#アジュンマの井戸端会議 l 2021-02-23

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

不況であるほど宝くじの類はよく売れると言われています。

新型コロナウイルスの感染拡大による不況の中で、去年、韓国のロトの売り上げは過去最高を記録しました。韓国にはロト以外の宝くじもありますが、ここではロトだけを対象にしてお話しします。


企画財政部によりますと、去年2020年、ロトの売り上げは、一日平均130億ウォンだったということです。韓国のロトは6つの数字を選ぶもので、一口1000ウォンです。1000ウォンのロトが一日平均1297万8093枚売れたということで、平たく言ってしまえば韓国国民全員が4日に一枚はロトを買っていることになります。特によく売れたのはクリスマスを前後した期間中(12月20日から26日まで)で、このときだけで約1001億ウォンの売り上げがあったといいます。


ロトで検索をかけると、ロトに関係するスマートフォンのアプリが250余りヒットします。なかでも、AI(人工知能)がこれまでの当選番号のデータを分析してくれるというアプリは、これまでの当選番号のうち出番の少なかった番号が当選番号となる可能性が高いという前提で当選番号を選んでくれる仕組みだそうです。このアプリでは、当選した金額を入力すれば、手取りでいくらもらえるか、税金を引いた金額を示してくれる「当選金計算機」やこれまでの当選番号のデータも提供されています。また、夢に出てきた事柄を単語にして入力すれば、それらの単語と関係のある数字をデータに基づいてはじき出してくれるというアプリもあります。多くて6つの単語を入力すればよいそうです。それに、「ロト1等の気分を味わうことができるアプリ」もあります。ロット1等体験アプリです。当選したい回を選び、1等を押すと、「おめでとうございます! 総額20億2538万4341ウォン 当選」というショートメールとともに、当選したときに送られてくるのとそっくりの画面がスマホに届くのだそうです。


こんなアプリがあるぐらいですから、当選した気分だけでも味わいたいという人が少なくないようですが、一方で、当選金を受領しないでいる人も多く、未受領の当選金が、最近では年間500億ウォンを超えていることが、企画財政部などのまとめでわかりました。去年は11月の時点で521億ウォンになっているということです。ですがロト1等になった人は一般には約90%が3ヶ月以内に当選金を受領しています。当選金は1年以内に受け取らなければ、福券(「宝くじ」の韓国語)基金に帰属し、低所得層への支援事業などに使われます。


では、ロトに当たった人は当選金を何に使うのでしょうか。去年の上半期にロト1等になった人を対象にアンケート調査を行ったところ、当選金の使い道について、10人中4人が「不動産を買う」と答えていたということです。去年の上半期に1等が当たった人は271人、このうちの42%が「住宅、不動産を買う」と回答しており、次いで「借りたお金を返す」(22%)、「ビジネス資金に使う」(13%)、「預金や株式投資などの財テク」(8%)、「その他」(8%)、「親や家族を助けるために使う」(6%)の順でした。ちなみに同じ調査で、「当選したことを夫や妻に言う」と回答した人は50%で、「誰にも言わない」が27%だったということです。

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