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韓国シリーズ優勝とバーゲンセール

#マル秘社会面 l 2022-11-23

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

私の記憶の中では日本にいた頃、プロ野球の日本シリーズで優勝チームが決まると必ずどこかのデパートで大バーゲンセールが行われたものでした。西武デパートや阪急デパートでセールが行われたというニュースを見た記憶があります。しかし韓国では韓国シリーズが行われ、優勝チームが決まっても大規模なセールが行われたことはありませんでした。

なぜか、歴代優勝チームの中で一番優勝回数が多かったのがキアの11回、以下サムスンの8回、トゥサン6回と続きます。もともと韓国のプロ野球チーム、球団はサムスン、キア、トゥサン、LGなど製造業が多く、デパートなどの流通業で球団を持っているのはロッテぐらいです。ちなみにロッテの優勝はこれまでに2回です。

そんな韓国プロ野球で今年初めて流通業のチームが優勝、そのおかげで大々的なバーゲンセールが行われました。優勝したのはSSGランダース、2021年からのオーナー企業が新世界グループです。デパートの新世界とスーパーのEマートを主力企業とするグループです。

そしてEマートは18日から20日まで3日間、優勝記念セールを行いました。その結果普段の2倍以上の売上を達成しました。特に普段の1か月分の量である230トンを準備したという豚肉の三枚肉、ロース肉はすべて売り切れで、これだけで33億ウォンの売上を上げました。その他、卵、ラーメン、ツナ缶、洗剤、シャンプーなどの生活用品がそれぞれ全品目、普段の半分の価格で販売されたため、大勢の買い物客で大盛況となりました。買物を終えてレジで計算するのに1時間かかったとか、途中で商品が底をついたので、翌日また買物に出かけた人が多かった。お店のオープンと同時に店内をダッシュして買い物をした。SNSで情報を共有してどの店舗に商品が残っているか情報を交換しあった、などという書き込みが多数みられました。

また一部の店舗ではあまりに多くの人が来たので安全事故に備えて、お昼の12時から1時間30分ほどシャッターをしめて入場を制限したそうです。一方同じ系列の新世界デパートも優勝記念セールが行われましたが、スーパーのような目玉商品がなかったせいでしょうか、人が多すぎて店を閉めるなどという状況にはなりませんでした。さて週末の優勝記念セールが終わった今、今度は社内から声があがっています。Eマートの労働組合が「従業員は大忙しの3日間を過ごしました。従業員にも相応のご褒美をください。そして2023年の賃金交渉にも誠意を示してください」という声明を発表しました。

新世界グループの副会長で球団のオーナーでもあるチョン・ヨンジンさんは、SSGランダース優勝の瞬間を選手たちと共に球場で迎え、その後、選手たちから胴上げまでされました。そして行われた優勝記念のセールでした。セールの次には従業員のベースアップまで行うのか、注目されます。

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