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韓日の文化交流―美術展

2023-03-22

玄海灘に立つ虹


今日は韓国と日本の文化交流、特に美術館や博物館同士の交流について最近開かれた二つの展覧会と共にご紹介したいと思います。

まず、ソウル漢南洞にあるリウム美術館では2月28日から5月28日まで 「朝鮮の白磁―君子志向」展が開かれています。美術館側は「前代未聞、史上最大」の展示だと宣伝していますが、まさにその通りの展覧会です。出品されている作品数185点、その中には国宝15点、宝物41点が含まれています。さらにリウム美術館や韓国国内の美術館だけではなく、日本の大阪市立東洋陶磁美術館、東京の日本民藝館などのコレクションも含まれています。 

大阪市立東洋陶磁美術館の守屋雅史館長は図録の挨拶でリウム美術館との関係を「リウム美術館と大阪市立東洋陶磁美術館との交流は、サムスンの初代会長イ・ビョンチョル氏、二代会長イ・ゴンヒ氏と大阪市立東洋陶磁美術館の初代館長伊藤郁太郎(いとういくたろう)氏との親しく温かい交流から始まりました。その交流は湖厳美術館やリウム美術館の研究員と大阪市立東洋陶磁美術館の学芸員との学術交流に発展し、「大高麗国宝展」(1995年)、「朝鮮前期国宝展」(1996年)、「韓国美術の品格」(2015年)の展覧会に、当館の所蔵品を出品するほどに展開していきました。今回、当館を代表する韓国陶磁器を出品した背景には、こうした双方向の良好な研究活動を通じた普段の協力があったからで、こうした韓日の友好の懸け橋となる取り組みは特筆にあたいします」と述べています。                             

「朝鮮の白磁―君子志向」展は入場無料です。ただ事前の観覧予約をホームページで行う必要がありますが、英語でもあり予約の仕方は日本の美術館と同じです。そして何より私がこの展示をお勧めしたいのは、展示方法が素晴らしいからです。第一展示室に展示されている国宝、宝物級の作品はすべて一つずつガラスのケースに入れられており、360度、後ろや横からも見ることができます。普段の展示では前からだけ見ていた白磁の壺の模様が、正面の撫子の花だけでなく、後ろの菊や蘭までしっかり見ることができました。他の展示室の展示もすべて作品の前後が見えるような展示方法をとっています。そのため新しい発見があります。これまで大阪の東洋陶磁美術館や東京の日本民藝館で何度も見てきた白磁の壺が今回360度すべて見ることができ、新たな発見が多数ありました。中には釉薬の一部が剥がれて地の土の色が見える壺もありました。これも後ろから見ることができたので初めて気づいた発見でした。またフラッシュさえたかなければ、会場内すべて撮影可能なので好きな白磁の陶磁器を思う存分スマホに納めることもできます。

もう一つご紹介したい展示は「大伽耶展」です。2019年12月から2020年2月までソウルの国立中央博物館で開催されていた「伽耶本性-剣と絃」展が、その後2022年10月から12月までは日本千葉県の国立歴史民俗博物館で「伽耶-古代東アジアを生きた、ある王国の歴史」展として開催され、さらに今年1月から3月までは国立九州博物館で「特別展―伽耶」という名前で開催されました。もともと日本での展示は2020年に行われる予定でしたが新型コロナウイルスの感染拡大により開催が2年延期され去年開催されたものです。そして日本で伽耶関連の展覧会が開かれたのは1992年以来30年ぶりのことでした。今後はまた韓国にもどり慶尚南道金海市にある国立金海博物館での展示が行われる予定です。また国立金海博物館での展示では、今度は日本の遺物も展示されます。

コロナ禍で数多くの展覧会が開催できずにいましたが、今年はたくさんの展覧会が韓国でも開かれそうです。そして今日ご紹介したような日本の美術館との交流を通じた展覧会も多数開かれることを期待したいと思います。

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