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経済

目が不自由な人をサポートするモバイルプラットフォームを手がける「LBSテック」

#韓国技あり企業 l 2021-02-15

ⓒ LBStech

きょうご紹介した企業は、ソウル市西大門(ソデムン)区にある中小企業、「LBSテック」です。「LBSテック」は2017年に設立され、目が不自由な人の日常生活をサポートするモバイルプラットフォーム「G-EYE」を開発し、サービスを提供しています。

「G-EYE」の一番基本的な機能は、方向を認識できるようにサポートする機能です。スマホを持った手を指し伸ばすと、「そちらは西大門(ソデムン)駅方向です」「鍾路(チョンノ)駅方向です」と教えてくれます。また、利用者の歩行情報を分析し、それをもとに経路を案内する機能もあります。さらに、お店での支払いを手助けする機能があります。店内に貼られたメニューなどの文字情報を音声に変換して提供し、支払いも音声で簡単にできるようにする機能です。 

「G-EYE」は、位置情報の提供だけでなく、利用者が歩く平均速度や、歩く途中に周りの状況を把握するために立ち止まる時間や頻度などさまざまな利用者の経験を反映し、地図の精度をさらに高めています。

目が不自由な人の社会活動をサポートすることで、地域経済の活性化に貢献した功労を認められ、「LBSテック」は、長官賞をいくつも受賞しました。また、2018年には「公共データ活用創業コンテスト」で大統領賞を受賞したほか、ソウル南西にある麻谷(マゴク)地区と、世宗(セジョン)市でスマートシティのモデル都市の構築を進めるプロジェクトを担当しました。

「LBSテック」は、海外市場への進出も計画しています。デンマーク、フィンランド、イギリス、タイ、ベトナムなどから、精密地図サービスのインフラ整備に向けた協力を求められています。


ⓒ LBStech

「LBSテック」の目標は、誰もが不便なく生活できるスマートシティをつくることです。住民に利便性を提供するはずのスマートシティは、身体障がい者にとっては新たなバリアになる可能性があると指摘されています。誰もが便利に暮らせるバリアフリーなスマートシティを実現することが「LBSテック」の最終的な目標です。

「LBSテック」の努力により、障がい者や高齢者、外国人、誰もがデジタル技術に支えられ、社会とつながり、それぞれの力を発揮できる、そんな理想のスマートシティが一日も早く実現することを期待したいと思います。

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