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経済

交通インフラの状態をモニタリングするソリューションを開発・提供する「アワソフト」

#韓国技あり企業 l 2021-11-01

ⓒ AWASOFT 

きょうご紹介した企業は、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)市にあるIT企業、「アワソフト」です。

「アワソフト」は2003年に設立され、20年近く施設や構築物の安全点検ソリューションの開発を行ってきました。最近は、カメラやIoT=モノのインターネット技術、AI=人工知能技術を駆使し、トンネルなど交通インフラの状態をモニタリングする技術開発を進めています。

韓国では高度成長期の1970~80年代に社会インフラの建設が一気に進みました。その時期に集中的につくられた道路施設が30年以上過ぎた今、老朽化が進み、安全管理の重要性が大きくなっています。道路施設の崩壊や事故を防ぐために、毎年点検が行われていますが、人による目視点検が主な手法となっています。こうした方法は、事故の危険があることや人手不足などの課題がありました。

そこで、「アワソフト」では、トンネルの亀裂をカメラで撮影し、そのデータを分析することで、トンネルにどの程度の損傷が生じているのかを監視できる装置を開発しました。トンネルの天井と側面を撮影するスキャナを車に載せて時速50キロの速度で走ると、人工知能技術を採用した深層学習=ディープラーニングによって画像の解析が行われ、トンネル内の亀裂や欠陥を探知することができます。従来の点検方式に比べて時間を短縮でき、精度が高いだけでなく、労働力の削減による経済効果も期待できます。探知したデータは自動的に出力できる自動化システムを実現しており、業務の効率性を高めることができるソリューションでもあります。 

「アワソフト」は、最先端のAI技術を活用し、ビジネスの領域を広げています。耳に装着して生体信号を計測することで、体が不自由な人の安全を守る装置も開発しました。また、AIの専門家でなくても、誰でも簡単に人工知能技術を学ぶことができるAI統合プラットフォーム「AIドリーム」を開発し、さまざまな分野で活用できるようにしています。さらに、温室効果ガス統合管理システム、スマートファームなど様々な設備の管理技術を開発し、海外進出に向けた準備をしています。

人工知能を活用した先端技術で道路インフラの安全を守る「アワソフト」。この会社の活躍で、人々の生活もより安全になることを期待したいと思います。

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