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きょうご紹介した企業は、ソウル市城東（ソンドン）区にあるIT企業、「TWC」です。「TWC」は、顧客対応ソリューションを開発している会社です。2016年に設立されました。

以前は、顧客対応は電話によるコールセンターが主流でした。しかし、顧客への対応力を上げるためには、電話による対応だけでは十分とは言えなくなりました。メールやチャット、SNSなど、そのほかの手段でも対応できてこそ、顧客満足度の向上につながりやすくなります。顧客とのコミュニケーション手段が多様化し、複雑になったため、体系的な顧客応対に困難を感じる会社が多くなっています。

そこで、「TWC」では、AI＝人工知能にもとづく顧客対応ソリューション「クラウドゲート」を開発し、サービスを始めました。メッセンジャー、 Eメール、SNS、チャットボット＝人工知能を活用した自動会話プログラムなど様々な手段によって受け付けられた顧客からの問い合わせについて、一つの画面のなかで内容を確認し、対応できるため、効率が30％以上高くなるのが大きな特長です。また、充実した顧客データの蓄積が可能となり、マーケティングやブランド価値向上に向けた活動に活用することもできます。「クラウドゲート」は、クラウド上でサービスを行うことで企業の負担を軽減しています。

「TWC」は先月、中小企業や零細事業者向けの顧客対応ソリューション、「セラーゲート」のサービスを始めました。「セラーゲート」は、注文の確認から返品、交換、取り消し、再発送まで、注文処理業務をサポートするソリューションです。

TWCは、設立から3年で従業員数500人の企業に成長しました。およそ200社と取引していて、業種も金融や食品など多岐にわたっています。毎年ほぼ2倍ずつ成長していて、去年の売上高はおよそ70億ウォン、ことしは140億ウォンを見込んでいます。来年初めには日本に支店を設立するほか、ベトナムにも進出する予定です。「TWC」は、ことし、中小ベンチャー企業部から「輸出有望中小企業」に選ばれています。

技術の発達によりサービスが複雑になればなるほど、企業と顧客の間のコミュニケーションは重要になります。革新的な技術力で企業と顧客をつなぐ架け橋の役割を果たしている「TWC」のさらなる活躍を応援したいと思います。