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経済

政府が示した2022年度の経済政策の方針の内容や課題

#今週の経済の焦点 l 2021-12-27

ⓒ YONHAP News

韓国政府は20日、2022年度の経済政策の方針を確定・発表しました。来年は韓国経済が危機を乗り越えて完全な経済正常化を達成するという目標をかかげ、さまざまな政策を提示しました。

政府は、来年の経済政策の方針で、経済成長率を3.1%と予測しています。今年の予想値4.0%よりは低いですが、コロナ禍以前の成長軌道に戻りつつあることを意味します。来年韓国経済が3%の成長を達成するためには、何よりも内需の回復が必要で、政府は拡張的な財政政策によって内需と投資を回復させることに集中する方針です。

また、2月中に半導体関連など65の国家戦略技術を指定し、炭素中立=カーボンニュートラルの主な技術を新成長・中核技術として別途管理する方針です。国家発展戦略「韓国版ニューディール」には、来年中に33兆1000億ウォンの資金を投入するとしています。

物価上昇にも歯止めをかけるとしています。政府は、消費者物価上昇率の目標として「2.2%」を掲げていて、決してインフレを放置しないという強い意志を示したものと受け止められています。

問題は、景気刺激と物価コントロールは両立が難しいことです。また、新型コロナの感染再拡大と新しい変異ウイルスの登場が繰り返されていることから、来年も経済の不確実性は高いとみられています。さらに、世界の多くの国・地域においてインフレが加速し、主要各国の中央銀行は政策金利を引き上げるなど金融引き締め方向へ舵を切り始めていて、グローバル金融市場の変動性はさらに高まる見通しです。韓国では来年3月9日に大統領選挙を控えていることも、経済の先行き不透明を強める要因となっています。

危機をチャンスへと変える底力を発揮し、政府が示した2022年の経済政策の青写真が実現することを願いたいと思います。 

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