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文化

イ・ウンヒの短編小説「線引き」

2020-09-29

ⓒ Getty Images Bank

登校する時にあったことを忘れるため、私は絵に集中した。

午前9時20分の光を逃してはならなかった。

9時20分から50分までの光は

形態の縁を広く、透明にする。

徐々に薄くなり、透明になるその地点を

自然に描き出すのが目標だった。


등굣길을 잊기 위해 나는 그림에 집중했다.

오전 9시 20분의 빛을 놓치면 안 되었다.

9시 20분에서 50분까지의 빛은 

형태의 가장자리를 넓고 투명하게 만드는데,

서서히 엷어졌다가 투명해지는 그 지점을

자연스럽게 그려내는 것이 목표였다. 



主人公は女子高生のジス。

ジスは周りの風景や印象に残った場面を絵で表現するのが好きでした。



#インタビュー:ソウル大学国語国文学科 パン・ミノ教授 

ジスはとても敏感な女の子で、周りの物や人を綿密に観察しています。内気なため、それを口に出すことはなく、その代わり絵に描いて表現していました。小説のタイトルである「線引き」は、物や人物の本質を見抜き、それを描き出すためにジスが引いた線なのです。



私がゆっくりと線を引いて絵を描いた。

何度も線を重ねていくと、雪に濡れたような陰影が生まれ、

ため息の出るような線が生まれた。


私は絵の最初から最後まで線を重ねた。

線が面になるまで白い紙に線を集めていくような気分だった。

不思議なことに、いくつかの線は膨らみを持ち、明るい光を放っていた。

また、ある線は、手先から肩を経て反対の手先まで、大きく開いた腕に似ていた。


同じクラスの友人たちは私の絵を見て首を傾げた。

何で線引きをしているの?線引きは美術を始めたばかりの人がするものでしょう?

私は線をたくさん集めてプレゼントしたい人がいると答えた。

その意味が分かった人がいたかどうかは知らない。


나는 아주 천천히 선을 그어 그림을 그렸다.

여러 번 덧대어 긋자 눈을 맞은 듯 음영이 지고

한숨이 나오는 선들이 생겨났다.


나는 그림의 바닥부터 맨위까지 선이 쌓이게 놓아두었다.

결이 되고 면이 되도록 빈 종이에 선을 모으는 기분이었다.

신기하게도 어떤 선은 포동하고 뽀얀 빛을 지녔다.

손끝부터 어깨를 지나 반대편 손끝까지인 것처럼

어떤 것은 벌린 팔을 닮아 보였다.


우리반 아이들은 그림을 보고 의아해했다.

너 왜 선긋기 해? 미술 처음 하는 사람이나 하는 거잖아?

나는 이렇게 가득 모아서 주고 싶은 사람이 있다고 대답했다.

누군가 알아들었을지 모르는 일이었다.




作家:イ・ウンヒ

デビュー:2015年 ソウル新聞新春文芸を通じて登壇

受賞  :2015年 世界日報新春文芸 短編小説「線引き」

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