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文化

趙善作(チョ・ソンジャク)の短編小説「高圧線」

2020-10-20

ⓒ Getty Images Bank

サラリーマン生活11年目にしてマイホームを持つことになった時の感激は筆舌に尽くしがたいほどだった。家を買う資金130万ウォンを蓄えるまでに経た波乱曲折は話したくもない。「こんなにまでして生きなければならないのかしら。そもそもこれが生きていると言えるのかしらね。」妻は悲痛な表情でたびたびそう言っていた。


월급쟁이 십 일년 만에 내 집을 하나 장만하게 된 감격스러움이야 

어찌 필설로 다 이르겠는가.

내 집 갖기 작전의 순 자기 자본 일금 일백 삼십만원의 거금을 만들기까지 겪어온 파란곡절은,

아내 말마따나 참말 치사하고 더러워서 돌이켜보고 싶지도 않다.

“이러면서도 살아야만 하는 걸까, 이렇게 사는 것도 산다고 할 수 있어요?” 

하고 말하며 아내는 곧잘 무참한 표정을 짓고는 했다.



1974年に発表された作家、趙善作(チョ・ソンジャク)の短編小説「高圧線」。

作者は、庶民の暮らしを脅かす目に見えない力、恐怖、不安を、

主人公の家の上を横切る高圧線という存在を通して物語っています。



#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん

住宅不足は韓国戦争以降、韓国社会が抱えた深刻な問題でした。特に、1970年代に入って加速化した産業化によってソウルの人口は急増し、ソウルに家を持つのは大変なことでした。安定した住まいに対する欲求と不安は、当時、ソウルに定着しようとする人々の共通の悩みでした。



家を契約してから私は前向きに考えることにした。

あんな家もなく、貸し部屋を転々としている人がどれほど多いことか。

高圧線の下とはいえ、

雨が降るたびに浸水する堤防の近くの町や

息を切らしながら上っていかなければならない坂の上の町、

共同墓地と向かい合わせにある薄気味悪い町に比べればずっといいではないか。


頭上に高圧線が通っているからといって、不便なことはない。

私はそう考えることにした。

何事も考え方次第だと言っていた不動産屋のじいさんの言葉を

思い浮かべながら。


집을 계약하고 나서 나는 생각을 고쳐먹기로 했다.

그만한 집도 없이 셋방살이로만 전전하는 사람들이 아직도 얼마나 많은가.

아무리 고압선 밑이라고는 하지만,

비만 오면 구들장까지 물바다가 된다는 둑방 밑 동네나,

숨이 턱까지 차오르며 헐떡거리며 기어올라야 하는 산비탈 동네보다,

공동묘지가 마주 보이는 기분 나쁜 동네보다야 훨씬 낫지 않은가?


머리위로 고압선이 지난데서 도시 불편할 것은 없거든.

나는 이렇게 낙천적으로 생각하기로 했다.

그저 모든 것은 생각하기 나름이라는 복덕방 영감쟁이의 말을 

자꾸만 되뇌면서 말이다 




作家:趙善作(チョ・ソンジャク)(1940.2.3.~、大田市生まれ)

デビュー:1971年 文芸誌「世代」に短編小説「志士塚」を発表

代表作 :「試写会」(1971)、「ヨンジャの全盛時代」(1973)など

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