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文化

李承雨(イ・スンウ)の短編小説「本と共に眠る」

2020-12-15

ⓒ Getty Images Bank

主人公と彼はどのようにして知り合ったのでしょうか。

その男はなぜ「本と共に眠る」ように死亡したのでしょうか。



「ソン・モッキョンさんは亡くなったんです。」

彼女の言葉はとても短く、断固としていたため、その瞬間、

彼女がソン・モッキョンの死を宣告しているような錯覚を覚えた。


「連絡を受けて弟さんが来たんですが、

荷物をトラックに乗せてそのまま焼却炉へいくと言ってました。

本も燃やすのかと訊いたら、

それを一番先に焼くと言ったんです。


その本はソンさんが大事にしていたもので、彼の分身のようなものでしょ?

何となくソンさんを焼却炉に投げ込むような気がして、

捨てるなら私にくれないかと訊いたんです。」


“그 사람, 죽었어요” 

그녀의 말은 짧고 단호해서 나는 문득 그녀가 그 순간 

그 남자의 죽음을 선고하고 있는 것 같은 착각을 느꼈다.


연락을 받고 동생이 달려왔는데,

모조리 쓰레기 소각장으로 갈거라고 하는 거예요.

그래 책들도 그럴거냐고 물었더니,

그 동생 한다는 말이, 저것부터 태워 없애야지, 그래요.


 그 책들이야말로  내가 생각하기에는 그 사람 분신 같은 건데,

 그렇게 함부로 말하니까  성씨를 쓰레기 소각장에 밀어넣는 것 같은 기분이 영 찝찝했어요.

 그래서 기왕 버릴거라면 내가 가지겠다고 했지요.



主人公は隣の家の女性に、会社に出勤して不在の自分の代わりに

ソン・モッキョン宛てに来る郵便物を受け取ってほしいと頼みました。



本は私宛てに送られてきたように感じられ、

本の配達組合にもソン・モッキョンという名前にも慣れていった。


ソン・モッキョン宛てに配達された本をハン・ジョンテである私が読んでも、

まったく不自然さを感じないのは、

ハン・ジョンテの意識の中で、

ソン・モッキョンと自分がもはや区別されなくなったということでもある。


そのようにして妻がいない一人暮らしの人生もどうってことないと思うようになっていた。


책들은 나에게 배달된 것처럼 여겨졌고,

더 이상 책배달조합이 낯설지 않았고,

성목경이라는 이름 역시 마찬가지였다.


성목경에게 배달된 책을 한정태인 내가 읽으면서

전혀 부자연스러운 느낌을 받지 않았다는 것은

한정태의 의식 속에서 성목경이 구별되지 않는다는 의미일 수 있었다.


그런 식으로 아내 없이 혼자 사는 삶의 아무렇지도 않음을 익혀가고 있었다.



#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん

主人公はソン・モッキョンが生きているかのように、ソン・モッキョンの家だった自分のマンションに本を送ります。本と共に眠りについた本の配達組合のチャンの意志を引き継ぎ、本の価値と意味を守るための行動だと言えます。本の生命力が死滅してしまわないことを願う主人公、そして作者の切実な気持ちが込められています。




作家:李承雨(イ・スンウ)(1959. ~ 、全羅南道長興郡生まれ)

デビュー:1981年 文芸誌「韓国文学」の新人賞に小説「エリュシクトンの肖像」が当選

受賞  :1991年 第15回李箱文学賞受賞など

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