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文化

ペク・スリンの短編小説「黒砂糖キャンディ」

2021-02-09

ⓒ Getty Images Bank

祖母は日本による植民地支配時代、ある港町で

規模の大きな仕立屋を営む家の長女に生まれた。


6人の子どもがみんな新式の教育を受けることができたのは、

時代の変化に敏感で、財力もあった両親のお陰だった。

しかし、高校までしか行かなかった他の姉妹とは違って、

祖母だけは親を説得し、大学に入学したということからも

祖母の性格を垣間見ることができる。


할머니는 일제강점기의 한 개항 도시에서 

규모가 큰 양장점을 하던 부모의 삼남 삼녀 중 장녀로 태어났다.


자식 여섯 명이 모두 신식 교육을 받은 것은

신문물에 밝고 충분한 재력을 지닌 부모의 덕이었을 테지만,

고등학교만 마친 다른 자매들과 달리

할머니만 유일하게 부모를 설득해 대학에 입학했다는 사실은

할머니 성격의 중요한 일면을 드러낸다.



#インタビュー:文芸評論家 チョン・ソヨンさん

まぶしかった記憶はその人の人生を変えます。祖母にとっては、高校生の頃、あこがれていた音楽の先生との思い出、音楽を続けたくて入った大学、そんな情熱が若い頃の祖母を動かしていたはずです。ところがいつの間にか祖国を離れ、孫の世話をしながら孤独な時間を過ごす老人として生きているのです。ブリュニエさんのピアノの音色はそんな祖母を過去のまぶしかった瞬間に導いたのです。



祖母がピアノの椅子に座る。

蓋を開け、白い鍵盤を一つずつ親指と人差し指でゆっくりと押す。

ただ指で鍵盤を押しただけなのに、

子どもの頃、教会で初めてクリスマスツリーをみた時のような

恍惚とした感情が祖母の中に蘇った。


蓄音機もピアノも珍しかった時代、

放課後、女子高生のナンシルにピアノを教えてくれた音楽教師。

ある日、彼はいつでも好きな音楽が聞けるよう

蓄音機がある音楽室の鍵をナンシルに手渡した。

同じ年頃の女の子たちは恋など想像もできない時代だった。


彼女が熱望したのは何だったのだろうか。

何か特別なもの、彼女を他の世界に導いてくれる何か...

これから彼女の前に繰り広げられる人生は

驚く事件で満ち溢れると信じ、

自分には人生を特別なものにすべき義務があると考えた。


이제 할머니는 피아노 의자에 앉는다.

피아노 뚜껑을 열고 하얀 건반을 하나씩 엄지와 검지로 지그시 누른다.

그저 손가락으로 피아노 건반을 눌렀을 뿐인데

어린 시절 교회에서 처음으로 크리스마스 트리를 보았을 때 같은

경이롭고 황홀한 느낌이 할머니의 몸안 가장 깊은 곳에서 피어오른다.


전축도 피아노도 귀하던 시절, 

여고생 난실에게 방과 후 피아노를 가르쳐주던 음악교사,

그는 어느 날, 언제든 듣고 싶은 음악을 들을 수 있도록

전축이 있는 음악실의 열쇠를 난실에게 건네준다.

다른 친구들은 사랑 같은 것은 꿈꾸지도 못하던 시절이었다.


그녀가 갈망하던 것은 무엇이었나~

뭔가 특별한 것, 그녀를 다른 세계로 데려다 줄 그 무언가.

그녀는 앞으로 펼쳐질 인생에 

놀라운 사건들이 가득할 거라는 사실을 의심치 않았고,

자신에겐 인생을 특별한 서사로 만들 의무가 있다고 믿었다.




作家:ペク・スリン(1982.~ 、仁川市生まれ)

デビュー:2011年 京郷新聞社の新春文芸で短編小説「嘘の練習」が当選

受賞  :2020年 第53回韓国日報文学賞文学賞など

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