自己啓発本『セイノの教え』
2024-03-21
「振り返ったところで何になる。
風がおさまっている間にさっさと歩こうじゃないか」
妻を促す彼の声は淡々としていたが、
その目は涙で潤んでいた。
この峠を越えたら故郷の村はもう見えないと思うと
足取りは重くなった。
峠の頂にたどり着くと、彼は荷物を背負い直しながら
もう一度振り返って、故郷の村を眺めた。
“자꾸 돌아봔 뭘해? 어서 바람을 졌을 때 휑하니 걸어야지....”
아내를 돌아보는 그도 말소리는 천연스러우나
눈에는 눈물이 다시 핑그르 돌았다.
이 고갯마루만 넘어서면 저 동리는 다시 보려야 안 보이려니 생각할 때
발도 천근이나 무거워지는 것 같았다.
그는 고개 마루턱에 올라서더니 질빵을 치키며
다시 한 번 돌아서서 동네를 바라보았다.
#インタビュー:ソウル大学国語国文学科 パン・ミノ教授
小説「花の咲く木を植えておいて」は、韓国が日本による植民地支配下におかれて20年あまりが経った時期に書かれました。当時、韓国の農村にはさまざまな方法で日本人に土地を奪われた地主や高い小作料に苦しむ農民たちがいました。作者はそんな農村の現実を描き出しています。また、無責任な官庁と桜の木を登場させ、当時、韓国の人たちが面した問題を解決するより、他のことに目を向けさせようとした日本の植民地体制を鋭く批判しています。
今年の春、郡の役所はこの村に200本あまりの桜の木を提供した。
各家庭に2本ずつ桜の木を分け与え、
道ばたや丘の上にも植えた。
来年の春、雲のような桜の花が満開になったら、
無知な村人たちも
故郷を想う気持ちが深まり、
村を離れ、他の地域に行かなくなるだろうと考えたのだ。
新しく植えたほとんどの桜の木は無事に根を下ろしました。
パンさんの家族が前庭と裏山に植えた桜もすくすく育った。
役人たちも来年の春には花を咲かせるに違いないと言った。
しかし、村を出ていく住民の数は増えるばかりだった。
지난 봄에는 군으로부터
이 동리에 사꾸라나무 이백여 주가 나왔다.
집집마다 두 나무씩 나눠주고
길에도 심고 언덕에도 심어주었다.
그래서 그 사쿠라나무들이, 꽃이 구름처럼 피면
무지한 이 동리 사람들이라도
자기 동리를 사랑하는 마음이 깊어져서
함부로 타관으로 떠나가지 않으리라 생각했던 것이다.
사쿠라나무들은 몇 나무 죽지 않고 모두 잘 살아났다.
방서방네가 심은 것도 앞마당엣 것, 뒷동산엣 것 모두 싱싱하게 잘 자랐다.
군에서 나와 보고 내년이면 모두 꽃이 피리라 했다.
그러나 떠날 사람들은 자꾸 떠나고야 말았다.
作家:李泰俊(イ・テジュン) (1904.~未詳、江原道鉄原郡生まれ)
デビュー:1925年 文芸誌「朝鮮文壇」に小説「五夢女(オモンニョ)」発表
活動:文学団体「九人会」のメンバー、朝鮮文学家同盟の副委員長など
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