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文化

イム・ソンスンの短編小説「社長が悪魔です」

2021-05-18

ⓒ Getty Images Bank

社長は毎月欠かすことなく

私たちは処理できるほどの仕事を持ってきた。


多分、彼の巧みな話術の結果だろう。

取締役の表現を借りると、

取り引き先との会議の席での社長は、

悪魔の舌を持っているように

巧みに相手を説得し、財布を開かせるそうだ。

そんな社長の手腕を見ていると、

悪魔の臭いといわれる硫黄の臭いが漂ってくるような気がするという。


사장님은 단 한 달도 펑크 내는 일 없이 

매달 꼬박꼬박 딱 우리가 처리할 수 있는 만큼 일을 물어왔다.


아마도 그의 놀라운 화술 때문이리라.

이사님의 표현을 빌리자면

미팅 자리에서의 사장님은

정말이지 악마같은 혀를 갖고 있다고 했다.

상대방을 설득해 지갑을 열게 하는 솜씨를 보면

거의 유황냄새가 느껴질 정도라나.



社長に育児休業の話をしようと決意した日の朝、

主人公はいつもより早く会社に出勤しました。

緊張した面持ちで社長室のドアをノックしたとき、

中に人の気配は感じられませんでした。

席に戻ろうとした時、ドアの隙間から硫黄の臭いが押し寄せてきました。



社長室には硫黄と思われる煙が立ち込め、

床には塩のように見える白い粉で魔方陣が描かれていた。

   

丸い円に沿ってろうそくがともされた魔方陣の中には、

映画の主人公、ターミネーターがタイムスリップしてきた時と同じ姿勢で、

社長が身をかがめていた。

社長室はオカルト映画の撮影現場のようだった。


私見た社長は短いため息とともに白い煙を吐き出した。

硫黄の臭いがいっそう強くなった。

同時に、地の底から聞こえてくるような唸り声が部屋を揺るがし、

魂を吸い取られるような気がした。


そして、実際に私はそのまま気を失った。


사장실 바닥에는 유황으로 추정되는 연기가 깔려 있었고,

바닥에는 소금으로 추정되는 흰 가루로 그려놓은 마법진이 있었다.


진안에는 마치 영화 <터미네이터>에서 

타임머신으로 시공간을 넘어왔을 때의 그 자세 그대로

사장님이 쭈그려 앉아 있었고

원이 그려진 둘레를 따라 다섯 개의 큼지막한 붉은 초가

같은 간격을 두고 세워져 불을 밝히고 있었다.

사장실은 오컬트 영화의 촬영현장 같았다. 


사장님은 내 모습을 보고 짧게 한숨을 쉬었다.

입에서 하얀 연기 같은 것이 흘러나왔다.

유황냄새가 더욱 독해졌다.

동시에 저 밑, 낮은 곳 어딘가에서 흘러나와

방 전체를 뒤흔드는 으르렁거림에 

혼이 빠져나갈 것 같았다.


그리고 실제로 나는 그대로 혼절했다.




作家:イム・ソンスン (1976.~、全羅北道益山市生まれ)

デビュー:2010年 小説「コンサルタント」 

受賞:2010年 第6回世界日報世界文学賞文学賞受賞

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