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歴史

100周年を迎えた林業試験場と樹木園

2022-05-23

金曜ステーション

ソウル東大門区清涼里にある国立山林科学院。林業や樹木に関する研究施設があつまった地域だが、構内には緑豊かな樹木園があり、遊歩道が整備されている。桜の季節にはソメイヨシノの大木や様々な品種の桜が楽しめる。


「洪陵樹木園」のなかの「洪陵」の跡。もともとは1895年、乙未事変で殺害された閔妃(のちの明成皇后)の最初の陵墓があった場所で、1919年に逝去した高宗とともに南楊州市の現在の陵墓に合葬されるまで、ここに「洪陵」があった。


山林科学院の前身「林業試験場」の玄関にあった石柱。洪陵が移転したあと1922年に開設された林業試験場は、山林緑化事業のため朝鮮の風土に適した樹木を探し、その繁殖方法、苗木の生育法を研究した。ことしはそれから100周年で記念植樹が行われた。


「忘憂里共同墓地」にある浅川巧の墓。林業試験場の技官として40歳の若さで亡くなった巧は、五葉松の「露天埋蔵発芽促進法」を開発、大量の苗木を生産することに成功した。その傍ら、兄の伯教とともに朝鮮の陶磁器や工芸品の魅力の普及に努めた。


現在の山林科学院の育苗場。朝鮮総督府は1911年から毎年4月3日を「植樹の日」に定め、学校や職場単位での植樹・造林を奨励、そのための苗木は無償で提供した。1910~42年までの間に82億本あまりの植樹、山林面積14.5%にあたる造林に成功した。


国立山林科学院の全景。洪陵樹木園の一般開放は土・日だけ。火~金曜日は事前予約の団体客のみ受け付け、月曜は休園。地下鉄6号線高麗大駅から徒歩5分。地下鉄1号線清涼里駅徒歩15分。


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