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論点

新型コロナウイルス、第二波の感染拡大か

2020-08-22

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国では、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染が再び拡大していて、「第2波」への懸念が高まっています。

韓国では8月半ばまで一日の新規感染者は50人未満に抑えられていました。

また新規感染者の多くは海外から入国した人で占められていました。

それが8月14日から感染者が100人を越え、19日には297人、20日は288人、そして21日には324人まで増えました。

最近の感染拡大は人口が密集しているソウルと首都圏に集中していて、これまでになく感染拡大への懸念が高まっています。

保健当局は、最近の感染拡大は、今年3月、大邱市を中心に感染が拡大した「第1波」のときより拡大の速度が速くなっているとして警戒感を強めています。

感染再拡大の契機になったのはソウル市内にある教会でした。

12日に初めて信者の感染が確認され、カフェやコールセンターなどで二次感染が広がったほか、釜山など地方にも広がる事態に発展しました。

保健当局は信者や教会関係者のウイルス検査を進め、検査の結果、この教会に関連した陽性者の数は、20日正午の時点で676人に上っています。

一方、15日の独立記念日「光復節」には、ソウル中心部で反政府集会が開かれ、市民5万人余りが集まりましたが、問題となった教会の信者も多数参加していました。この集会に関連した感染者もすでに数十人が確認されています。

集会にはソウルだけでなく全国から多くの人たちが参加し、全国に感染が拡大する可能性も排除できない状況です。

こうした動きを受けて、保健当局は19日、首都圏の防疫レベルを3段階のうちの2番目に引き上げました。

社会的距離の確保を強化するための措置です。

防疫レベルを2番目に引き上げたことで、室内では50人以上、屋外では100人以上の集会が原則として禁止されます。

ソウル市の場合は、さらに防疫レベルを厳しくし、21日からは10人以上の集会を禁止する措置を取られています。

感染リスクが高いとされる遊興施設の営業が制限され、スポーツセンターやコンサートホールの営業も制限されます。

教会はオンラインによる非対面の礼拝だけが認められ、プロ野球やサッカーは再び無観客試合に戻されることになりました。

博物館や美術館は休館し、企業の採用試験なども制限されます。

防疫レベルを最高レベルに引き上げなかったのは経済へ及ぼす影響を考慮したものですが、保健当局は感染拡大の動きを注視しながら最高レベルへの引き上げも検討するとしています。

今のところソウルと首都圏の病床数は重症患者を受け入れることができる水準ですが、急速な感染拡大が続く場合、病床数が不足する可能性も排除できません。

保健当局は最近の動きについて、全国的なパンデミックに発展する可能性を排除できない危機的な状況だと指摘し、今後2週間は徹底的な社会的距離の確保に努めるよう要請しました。

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