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論点

バイデン氏が新大統領に就任

2021-01-23

ニュース

ⓒYONHAP News

アメリカの首都ワシントンで20日、大統領就任式が行われ、民主党のジョー・バイデン氏が大統領に就任しました。

就任式は新旧大統領がともに出席するのが慣例ですが、トランプ前大統領は出席せず、歴代大統領や議会幹部らが参列するなか、バイデン氏が宣誓して第46代大統領に就任しました。

新型コロナ禍と連邦議会議事堂乱入事件といった事態を受けて、就任式は無観客での開催となり、歴代大統領や議会幹部らはマスクを着用し、対人距離を取って参列するなど、これまでにない異例ずくめ就任式となりました。

アメリカ国民の多くはテレビ中継やインターネット中継で就任式を見守りしました。

新型コロナ禍や国内の分断といった難題を抱えながら就任したバイデン氏は宣誓後の演説で、「民主主義が勝利した。分断は深く現実だが、アメリカを一つにまとめ、立て直すため、全身全霊をかける」と述べ、政治的な過激主義、白人至上主義、国内のテロリズムの台頭に立ち向かわなければならないと訴えました。

また、世界の人々へのメッセージとして、同盟を修復し、今日と明日の課題に対処するために世界と関わっていくと強調しました。

トランプ前大統領の孤立主義外交から脱却し、同盟関係を重視しつつ、国際社会の懸案に積極的に関与していくとの姿勢を強調したものと受け止められています。

バイデン大統領は就任初日、新型コロナウイルス対策のマスク義務化、メキシコとの国境の壁建設中止、イスラム圏からの入国規制措置撤廃、WHO世界保健機関脱退手続きの中止、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への復帰など、トランプ前大統領の看板政策をくつがえす大統領令など17の文書に署名し、トランプ前政権の「アメリカ第一」主義から決別する姿勢を鮮明にしました。

文在寅大統領は21日、バイデン大統領に祝電を送り、「韓米同盟の強化、韓半島や地域の平和と繁栄のために揺るぎない協力を続けていく」と強調しました。

文在寅大統領はSNS交流サイトにも、「バイデン政権の出発に韓国も同行します。共に進みましょう!」と記して、バイデン政権と協力していく姿勢を明確にしました。

韓国ではバイデン政権の北韓政策に関心が寄せられています。

バイデン政権の北韓政策はまだ明らかにされていませんが、バイデン大統領から国務長官に指名されたブリンケン氏は19日、新政権では北韓を交渉の席につかせるための圧力を強化する方向で北韓へのアプローチを全面的に見直す考えを明らかにしていて、「圧力の強化」が文在寅政権が目指す「南北協力」の障害になるのではないかとする懸念もあります。

バイデン大統領は新型コロナ禍や国内の分断といった国内問題にまず取り組まなければならず、北韓政策が具体化されるまでには少なからず時間がかかるものとみられます。

バイデン大統領は就任演説でも北韓政策については言及しませんでした。

一方、北韓は今のところバイデン大統領就任について表立った反応は見せていません。

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