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論点

韓中首脳が電話会談

2021-01-30

ニュース

ⓒYONHAP News

文在寅大統領は26日、中国の習近平国家主席と電話会談し、習近平主席の韓国訪問や交流活性化に向けて協力することで一致しました。

両首脳の電話会談は昨年5月以来で、およそ40分間行われました。

文在寅大統領は会談で、新型コロナウイルスの状況が落ち着き、条件が整い次第、早期に韓国を訪問するよう呼びかけ、習近平主席はこれに対して、「条件が許すのであれば、早期に訪韓できることを期待している」と応じました。

韓国と中国は昨年、習近平主席の韓国訪問に合意し、準備を進めてきましたが、新型コロナウイルスの影響で実現していません

両首脳は北韓問題についても協議し、文在寅大統領は、対話を通じた問題解決の過程で中国が建設的な役割を果たすことを要請しました。

習近平主席はこれに対して、米朝及び南北の対話を支持するとしたうえで、金正恩総書記が先の朝鮮労働党大会で「対外関係を拡大発展させる」と明らかにしたことに言及し、「北韓はアメリカや韓国との対話の門を閉ざしていない」として、対話を通じた問題解決の必要性を強調しました。

また、「韓半島情勢は総体的に安定している」としたうえで、対話再開に向けて韓国の役割が重要との認識を示しました。

一方、両首脳は来年の国交正常化30周年に向けて、両国間の多角的な交流と協力を本格化させることにし、今年と来年を韓中文化交流年と宣言することでも一致しました。

中国は2017年3月にTHAAD=高高度防衛ミサイルが韓国に配備されると、韓流コンテンツの流入や韓国への団体旅行を禁止するなどの報復措置を取っています。

その結果、韓流コンテンツの中国への輸出、韓国の芸能人の中国進出などは事実上途絶えています。

両首脳が交流と協力を活性化することにし、今年と来年を韓中文化交流年にすることでも一致したことから、こうした措置が緩和されるのではないかと期待されていますが、中国が短期間に一連の措置を全面的に撤回する可能性は高くないとみられます、

中国外務省の趙立堅(ちょうりっけん)副報道局長は27日、両首脳による電話会談について、「今年1年の交流が良い形で始まった。両国関係の重要な進展につながることを期待する」と語りました。

中国はバイデン政権による「対中国包囲網」への警戒を強めていて、習近平主席としては韓国との協調姿勢をアピールすることで、韓国との同盟関係強化を目指すアメリカをけん制する狙いもあるとみられ、中国の今後の動きが注目されています。

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