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論点

75歳以上のワクチン接種が始まる

2021-04-03

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国では4月1日から75歳以上の高齢者への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりました。

対象者は350万9000人余りです。

高齢者施設の従事者や入所者、合わせて15万4000余りもこの日から接種が始まり、いずれもファイザー製のワクチンを接種します。

3月までは、新型コロナ治療に関わる医療従事者と、介護医療院、介護療養型医療施設従事者や入所者が対象でしたが、1日からは一般市民に対象が拡大されました。

現在は全国の46カ所のワクチン接種センターで接種することができますが、保健当局はワクチン接種の速度を上げるために今月末までに全国の市や郡に少なくとも1カ所以上ワクチン接種センターを設置することにしています。

韓国では2月26日からワクチンの接種が始まり、3月までに医療従事者など優先接種対象者の71%にあたる87万6000人余りが1回目の接種を終えました。

このうちファイザー製ワクチンを接種したのは6万1000人余り、アストラゼネカ製のワクチンを接種したのは81万5000人余りです。

3月までに全人口の1.69%が1回以上ワクチンを接種したことになります。

韓国ではファイザー製とアストラゼネカ製の2種類のワクチンを接種していますが、ファイザー製は3週間、アストラゼネカ製は10週間の間隔を開けて2回目の接種をすることになっていて、ファイザー製ワクチンは3月20日から2回目の接種が始まっています。

2回目の接種を終えた人は3月末でに1万3000人余りです。

これまでワクチン接種後に副反応がでたという報告は1万698件寄せられ、ワクチン接種者全体の1.2%程度となっています。

ワクチン接種後に死亡した事例は28件ありましたが、ワクチン接種と死亡の因果関係は確認されていません。

ワクチン接種対象はさらに拡大され、4月第2週からは障がい者施設の入所者や刑務所の服役者への接種が始まり、第3週からは結核及びハンセン病患者への接種も始まります。

第4週からは路上生活者や路上生活者のための施設の従事者への接種も始まる予定です。

ワクチン接種の対象は拡大されていますが、新規感染者数は減っていません。

3月まで1日の新規感染者は300~400人程度となっていましたが、3月31日から3日連続で500人を上回るなど、上昇傾向に転じています。

また、新規感染者はこれまで首都圏に集中していましたが、全国に拡大する傾向にあり、憂慮されています。

春先は人の移動が増え、4月はキリスト教の復活祭やソウル市長選挙なども控えていて、感染が拡大するリスクも抱えています。

保健当局は個人の新型コロナウイルス対策の徹底を呼び掛けるほか、ワクチン接種の速度を上げることに努めていく方針です。

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