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2024-04-17
7日に投開票が行われたソウルと釜山市長を選ぶ補欠選挙で、いずれも野党候補が当選しました。
最も注目されたソウル市長選は、保守系最大野党「国民の力」の呉世勲(オ・セフン)候補が57.5%の得票率で当選しました。
革新系の与党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)候補との差は18ポイントと大きく開きました。
朴映宣候補は25のすべての区で敗北しました。
釜山市長選では野党候補がさらに大きな差で与党候補を抑えて当選しました。
野党「国民の力」から出馬した朴亨埈(パク・ヒョンジュン)元大統領府政務首席秘書官がすべての区を制して、得票率62.6%で当選、与党「共に民主党」から出馬した金栄春(キム・ヨンチュン)前海洋水産相との差は28ポイントも開きました。
投票率はソウルで58.2%、釜山で52.7%でした。
広域自治体の長を選ぶ補欠選挙で投票率が50%を超えたのは初めてです。
この日は、基礎自治体議員の補欠選挙など、ソウルと釜山を含む合わせて19の選挙区で補欠選挙が行われましたが、与党候補が当選したのは4カ所にとどまりました。
今回の選挙は、来年3月に予定されている大統領選挙の前哨戦とも位置づけられていましたが、野党が圧勝する結果となり、政権与党にとっては大きな打撃になりそうです。
与党が敗北したのは、首都圏を中心に不動産価格の高騰が続いていることや公企業の職員らが新都市開発に関する情報を事前に入手し、不正に土地を購入したとする疑惑について市民が反発したことが背景にあるとみられます。
ソウル及び釜山市長選はともに、与党の2人の市長がセクハラ問題で自殺、または辞任したことによる補欠選挙だったことも、与党に不利に作用したとされています。
今回の選挙結果について、文在寅大統領は、「国民の叱責を重く受け止める」としたうえで、「より低い姿勢で、さらに重い責任感を持って国政運営に臨む」と述べましたが、来年の大統領選挙の前哨戦とも位置づけられた選挙で与党が大敗したことで、今後、政策を進めるにあたって大統領の求心力が低下するのではないかとする指摘もあります。
一方では野党圧勝の雰囲気が来年の大統領選挙まで続くとはかぎらないとの見方もあり、今回の選挙を契機に、与野党はともに来年の大統領選挙に向けて本格的に動き出すとみられます。
2024-04-17
2024-04-17
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