メニューへ 本文へ
Go Top

論点

次期大統領選へ有力候補が相次いで出馬表明

2021-07-03

ニュース

ⓒYONHAP News

来年3月の次期大統領選に向けた動きが本格化しています。

現政権に批判的な尹錫悦(ユン・ソンニョル)前検察総長が29日に次期大統領選に立候補する意向を表明しました。30日には与党系の李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事や前国務総理の丁世均(チョン・セギュン)氏、前党代表の李洛淵(イ・ナギョン)氏、前法相の秋美愛(チュ・ミエ)氏も立候補する意向を表明しました。

野党系の次期大統領候補として最も有力視されている尹錫悦前検察総長は出馬表明の会見で、「経済の常識を無視した所得主導成長政策」「市場の動きに逆らう住宅政策」「世界一流の技術を埋没させる脱原発政策」といった表現で文在寅政権の政策をこき下ろし、「必ず政権交代をなし遂げ、自由民主主義と法治主義、公正の価値を実現していく」と決意を語りました。

尹錫悦氏は検察総長在任中、曺国(チョ・グク)元法相ら文在寅政権中枢の不正疑惑に鋭く切り込み、一方で検察改革をめぐって政府与党と厳しく対立、ことし3月に検察総長を辞任しました。

辞任後の複数の世論調査では、次期大統領選の最も有力な野党系候補として名前が挙がっています。

野党系からは尹錫悦前検察総長のほか、このほど監査院長を辞任した崔在亨(チェ・ジェヒョン)氏が出馬を表明するものとみられていますし、最大野党「国民の力」の洪準杓(ホン・ジュンピョ)議員が次期大統領選に出馬する意向を表明しています。

一方、与党「共に民主党」の次期大統領選の公認候補を選ぶ党内選挙には、与党内で最も高い支持を集めている李在明京畿道知事のほか、首相や党代表を歴任し、「知日派」として知られている李洛淵氏、文在寅政権で前の検察総長と激しく対立してきた秋美愛前法相など、9人が立候補手続きを終えました。

与党内では、李在明京畿道知事が支持率トップで、李洛淵氏が2位、前国務総理の丁世均氏と秋美愛前法相がその後を追っています。

「共に民主党」は世論調査や党員の意識調査をもとに7月11日までに候補を6人に絞り込み、9月5日に本選が行われる予定です。

本選で過半数を獲得する候補がいない場合は上位2人による決選投票を実施します。

次期大統領選に向けた候補者選びが焦点となっていますが、支持率が低下している与党に不利な状況となっています。

ソウルと釜山の市長を選ぶ補欠選挙で与党が惨敗するなど、与党「共に民主党」の支持率は低下していますし、一方で最大野党「国民の力」は国会議員の経験がない36歳の若手を党代表に選出するなど、「革命的」ともいわれる世代交代を進め、その勢いで与党の支持基盤とされる若年層にも支持を広げているため、与党としては決して楽観できない状況です。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >