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国連貿易開発会議は、韓国を「発展途上国グループ」から「先進国グループ」に変更することを決めました。

国連貿易開発会議は、発展途上国の経済開発促進と南北問題の経済格差是正のために国際連合が設けた補助機関の一つで、４年に１回会議が開催されます。

加盟国は195カ国、韓国は1964年３月に加盟しました。

国連貿易開発会議は、このほどスイスのジュネーブで開かれた第68回貿易開発理事会の会議で、韓国を「発展途上国グループ」から「先進国グループ」に変更する案を全会一致で議決し、韓国はアジアやアフリカなどの途上国が含まれている「グループＡ」から、アメリカ、イギリスなど、先進国が含まれている「グループＢ」に変更されます。

韓国は加わったことで「グループＢ」に属する国は合わせて32カ国になりました。

このほか、中南米の国々が属している「グループＣ」、ロシアと東ヨーロッパの国々が属している「グループＤ」があります。

発展途上国グループから先進国グループへの変更は、国連貿易開発会議が設立された1964年以来初めてです。

韓国は、国連貿易開発会議ではアジアやアフリカなどの発展途上国グループに含まれていましたが、1996年10月に経済協力開発機構（OECD）に加盟して以来、事実上「先進国グループ」のメンバーとして活動し、国際的な協調体制の構築に積極的に関わってきました。

文在寅大統領は６日の閣議で、グループの変更は国連貿易開発会議設立以来初めてだとしたうえで、国際社会で責任と役割を忠実に履行し、さらに飛躍するために前進を続けると述べました。

また、会議に出席したジュネーブ駐在の国際機関韓国政府代表部のイ・テホ大使は、貿易こそ経済発展の主要手段だとする国連貿易開発会議の設立趣旨を韓国が身をもって証明したとしたうえで、より多くの国々が貿易と開発の肯定的な相乗効果を共有できるよう、国連貿易開発会議を通じて国際社会への寄与を引き続き拡大していきたいと述べました。

韓国の経済規模は去年、世界10位に上昇したほか、１人当たりの国民所得はG7のイタリアを上回るなど、国際社会ではすでに事実上の先進国とされていて、韓国政府は一昨年10月には WTO 世界貿易機関での発展途上国の地位を放棄するとの立場を表明していました。