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論点

サウジアラビア皇太子が韓国訪問

2022-11-26

ニュース

ⓒYONHAP News

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が韓国を訪れました。

ムハンマド皇太子はインドネシアで開かれたG20サミット=主要20カ国の首脳会議に出席したあと、17日に韓国を訪れ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談したほか、企業関係者らとの懇談会に出席しました。

大統領官邸で行われた会談で、尹錫悦大統領とムハンマド皇太子は、エネルギー、防衛産業、インフラ建設などの分野で協力関係を強化していくことを確認し、戦略パートナーシップ委員会を発足させて、各種の協力事業を体系的かつ実質的に進めていくことでも合意しました。

一方、ソウル市内のホテルで開かれたムハンマド皇太子と企業関係者らとの懇談会には、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウイソン)会長など、大企業の経営トップ8人が出席しました。

懇談会ではサウジアラビアが力を入れている未来都市開発プロジェクト「NEOM(ネオム)」を中心に、エネルギー、IT=情報技術、インフラ建設など、多様な分野のビジネスについて話し合われたということです。

「NEOM」は、紅海のアカバ湾の東側に巨大未来都市を建設するというプロジェクトで、事業費は5千億ドルに上るとされています。


ムハンマド皇太子の韓国訪問を契機に、鉄道車両を手掛ける現代ロテムとサウジアラビア投資省との間で鉄道建設に関する覚書が交わされるなど、サウジアラビアの政府機関及び企業と韓国企業の間で26のプロジェクトに関する契約または覚書が締結されました。

事業費は合わせて300億ドルに上るとみられます。

韓国は1970年代に中東地域の建設市場に進出し、いわゆる「中東特需」で経済成長の土台を築き上げました。

当時の強みは価格競争力でしたが、現在は技術力が高く評価されるようになり、各国で港や橋の建設など、大規模建設プロジェクトを受注しています。

「NEOM」には道路や鉄道、橋、海洋プラントなどの建設も含まれています。

各国企業による受注競争はし烈になることが予想されますが、韓国企業は豊富な経験を基にこのプロジェクトに積極的に加わっていくものとみられます。

サウジアラビアは都市の建設だけでなく、原子力発電や防衛産業に関しても韓国企業との協力を強く希望していると伝えられていて、財界からは「第2の中東特需」を期待する声も上がっています。

尹大統領は、中東地域の各国で大規模プロジェクトが進められているとして、これらのプロジェクトに積極的に加わることで韓国経済を再び羽ばたかせるチャンスを見出していくべきだと強調しました。

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