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ライフスタイル

韓国のエッセイが日本で人気の理由

#マル秘社会面 l 2020-12-30

玄海灘に立つ虹


金曜日の玄界灘では「成川彩の優雅なソウル生活」の中で、成川さんが韓国の映画や本について最新のトレンドを紹介してくださいます。そして火曜日の「ラジオ図書館」も好調に放送を続けています。このようにワールドラジオの番組を見るだけでも、韓国の文学に関する関心が高まっていることが感じられます。そんな中、年末の日本のインターネットの記事の中に「『私は私のままで生きることにした』はなぜ売れた?日本の女の子が韓国エッセイを読む理由」という内容があり、面白いと思い韓国の記事と共に調べてみました。

もともと日本で韓国の文学が話題になったのは、映画にもなった小説『82年生まれ、キム・ジヨン』からではないでしょうか。その後、ハン・ガンやソン・ウォンピョンなどの作家の作品が日本でも注目を集めていきます。そして2020年、そんな動きが「韓国のエッセイ本」にまで広がって行ったという指摘です。その一番代表的な作品が成川さんも4月に紹介していた キム・スヒョンの『私は私のままで生きることにした(나는 나로 살기로 했다)』です。現在日本で40万部を超えるベストセラーになっているといいます。

では他にはどんな韓国のエッセイが日本で人気を呼んでいるのか。そして人気の理由は何なのかをみていきたいと思います。日本でも、そして韓国の専門家も韓国のエッセイが日本で人気を呼んでいる理由をだいたい三つほど上げています。

一つ目はアイドルや韓国ドラマとの関係です。

『私は私のままで生きることにした』は、誰のまねもせず、誰もうらやまず、自分を愛することの大切さを伝えたイラストエッセイ集でBTSが出演していた番組内で、メンバーのジョングクさんの部屋に置かれているのが映り関心を呼びました。また同じBTSのメンバーRMさんの部屋のベッドの上に置かれていたエッセイ『死にたいけどトッポッキは食べたい』も、日本での発売から半年で6万部を超えるヒットとなっています。 

恋愛エッセイ『すべての瞬間が君だった―きらきら輝いていた僕たちの時間』は韓国ドラマ「キム秘書はいったい、なぜ?」で、キム秘書の愛読書として登場し話題になりました。また東方神起のユンホさんの愛読書『あやうく一生懸命生きるところだった』も同様に日本で人気を得ています。

というように韓国エッセイが日本で人気を得ている一番の理由は何と言っても最近のKポップや韓国ドラマの人気と関連しているようです。

二つ目は日本の若者も疲れているからです

日々競争の現代社会の中で疲れ切っている人々に、日常のささやかな幸福など、優しい慰めの言葉を投げかけているからです。

日本で韓国文学を多数出版しているクウォンのキム・スンボク代表は「韓国だけでなく日本の若者たちも最近は疲れています。手軽に、そして素早く読める本が読者にしみとおっていきます」と述べています。

また『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・スヒョン作家も「儒教文化、集団主義、競争からもたらされる不安など、日本と韓国は同じような社会雰囲気を共有しているようで、日本の読者の感想も韓国の読者と変わらない」と言っています。つまり日本と韓国の若者の感性が似ているということです。

三つ目はビジュアル的に優れているからです

日本で人気を得ているエッセイはユーモラスでありながらも、どこかジンとして、共感するようなイラストが載っていることも共通しています。文章よりもはるかに効果的なイラストが、ビジュアルに敏感で、インスタ映えするものに関心の高い若者世代に人気を呼んでいるということです。

また可愛いイラストだけでなく、表紙にも優しいパステルカラーが使われており、見た目がおしゃれで深刻な感じもなく、手に取りやすいことも人気の理由だと専門家は分析しています。そしてSNSでは内容の紹介よりも、インテリアの一部として紹介している人が多いという指摘もあります。

ということで、2020年日本の若者たち、とくに若い女性の間で人気を得たという韓国のエッセイ本、来年は是非、若い女性だけでなくアジュマ世代、そしてその上の世代にもこの人気広がって欲しいものです。

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