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ライフスタイル

ノッポさんのコロナ禍韓日往復体験記

#マル秘社会面 l 2020-09-23

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

日本語班の校閲委員、ノッポさんこと、小須田さんが8月末から9月中旬にかけて韓国から日本に行き、また戻っていらっしゃいました。もちろん、日本に行って2週間韓国にもどってまた2週間の隔離期間があります。そのため現在もまだソウルのご自宅で在宅勤務中です。でも日本に行かれる前に「帰ってきたら仁川空港や成田空港での入管の様子などぜひ教えてください」とお願いしていたところ、詳しい体験記を書いて送ってくださいました。その内容が素晴らしく、ノッポさんの許可もとり、この貴重な体験記をリスナーの皆さんとも共有しようと思います。「マル秘社会面」今週と来週はノッポさんの韓日往復体験記です。今週はまず、仁川空港と成田空港の様子からです。

まずは仁川空港です

仁川空港も成田空港も人の姿はほとんどなく、普段は人の長い列が出来ているはずのチェックインカウンターや出入国審査のカウンター前も、人は誰もいない巨大な空間に変わっていました。

仁川空港のロビーで見かけた乗客の中には、医療スタッフが着るような白い防護服で全身を覆っている人がいるのを見て、「これが、これからの旅行スタイルなのか」と思うと、ショックでした。

そして仁川空港での出国の手続きは

韓国出国に際しては、空港にほとんど人がいないということ以外、通常と変わらず、搭乗のチェックイン、出国審査の手続きもがはるかにスムーズに短時間で済みました。

ただその前の再入国申請がオンラインでできたものの、なかなか大変だったということでした。さて乗客20,30人というガラガラの大韓航空機に乗り東京へ。なお、現在ソウル―成田間は、仁川発午前11時40分成田着14時、成田発14時55分仁川着17時30分の1便しか就航していないようです。では成田空港に到着後はどうなったのか

飛行機を降りて通路を進む途中の廊下にパイプ椅子が並べられた待機場所が設けられ、ウイルス検査の順番を待たされました。しかし、到着客の数が20,30人しかいないのですぐに順番が回ってきて、検査スペースに進みました。検査は「抗原定量検査」と呼ばれるもので、容器を受け取り、それに唾液を3ccほど貯めて提出するだけで終わりです。結果が出るまで1時間ほどだといわれ、また別の場所に進んで待機しましたが、確かに1時間ちょうどで検査結果が出ました。この検査で陰性とならなかった人は、今度はPCR検査を受け、これには4時間ほどかかるということでした。

幸い、検査の結果は陰性でした。

陰性という結果通知の紙をもらったあとは、スマホのLINEに厚生労働省の帰国者フォローアップ窓口を「友だち登録」し、その登録を確認するためのカウンターに並び、担当者による正常にLINEが機能しているかの確認と、毎日1回、LINEを通じて健康状況を報告すること、及び、このあと自宅までは公共交通機関は利用できないことなどの指示を受けました。そのあと通常の入国審査と税関申告を済ませ、空港の外に出ました。

ノッポさんは予約していたレンタカーでご自宅まで行かれたそうです。では日本からソウルに戻る際にはどうだったのか。まず日本を出る前に書類を準備したそうです。

韓国に戻るに際して「再入国前48時間以内に発行された病院の診断書(英文または韓国語)」が必要だということで、成田空港に向かう途中、渋谷のインターナショナルクリニックに予約して、血液検査までして熱や咳、呼吸器に異常がないことを英文診断書に書いてもらいました(費用は7500円)。しかし、この診断書、仁川空港到着後の入国審査や検疫でしっかりと確認することはありませんでした。

では仁川空港での入国手続きはどうだったのでしょう

韓国でも入国に際してほとんど唯一の手続きといってもいいのが、スマホへの専用アプリのインストールでした。到着後、空港の通路のあちこちにはQRコードを示した看板が置かれ、そのQRコードをスマホで読み取るだけで、アプリのインストールができます。各国語での対応を選択でき、私の場合は日本語での説明に従って住所や電話番号の登録ができました。登録後、臨時カウンターに並び、アプリが正常に機能しているか、係官による動作確認が行われました。その際に、入国後の自宅隔離に関する注意事項が書かれた英文説明書が渡されました。

仁川空港での検査はどうだったのか

空港では、途中で何度か検温を受けましたが、ウイルス検査はありませんでした。しかし「検疫は終了した」と書かれた「検疫確認証」という黄色い紙をもらい、「えっ大丈夫なの?」と思いながら、そのまま入国審査、税関申告を通過しました。空港ロビーに出たところで、空港の職員とみられる係官から「自宅まではどうやって帰るのか」と声をかけられ、タクシーだと答えると、タクシー運転手が待機する場所まで案内され、そこで運転手に引き合わされました。ほかにバスを待つ人たちもいて、行く先別に自治体バスが用意されているということでした。

結局、ノッポさんはそのままソウル市内の自宅に戻り隔離期間に入りました。またウイルス検査は入国から2日以内ということで、自宅付近の保健所で受けたということです。

今日は空港での様子を中心にご紹介しました。来週は日本と韓国での2週間の隔離期間の様子をお送りします。

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