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ライフスタイル

第577話 ウェブトゥーンのOSTが人気

#アジュンマの井戸端会議 l 2020-10-13

玄海灘に立つ虹

ⓒ WM Entertainment

ウェブトゥーン、つまりウェブ漫画のOSTが人気を集めています。

最近の楽曲配信サイトでチャートの上位につけている曲をみますと、BTSの『Dynamite』やBLACKPINKの『Lovesick Girls』などとともに、B1A4のメンバー、サンドゥルのソロ曲『酔いを借りて』が上位にランクインしています。この曲は今年7月にチャートインしてから、いまでも音源サイトで上位を維持しているという、韓国のアイドルの曲としてはかなり息の長い曲です。実はこの曲、ウェブトゥーンのOSTです。


ウェブトゥーンに音を挿入するという試みは2011年に初めて行われました。ホラーものの『オクス駅のお化け』に、不気味な雰囲気の音響効果が入ったのが最初で、2012年には様々なウェブトゥーンに挿入された曲を集めたデジタルCDも販売されています。それ以降は『チーズ・イン・ザ・トラップ』(スンキ作)や『ファッション王』(キアン84作)、『恋愛革命』(232作)などで、OSTという名目で楽曲が挿入されました。ウェブトゥーンのOSTは、直接漫画のBGMとして漫画自体に挿入される場合もありますが(聴きたくなければオフにできる)、ユーチューブなどに公開された、ウェブトゥーンのシーンでつくられたミュージックビデオを見たり、音源を聴きながらウェブトゥーンを見るという使われ方がされていることも多いです。


初期の頃はウェブトゥーンのOSTはが一種のファンサービスに近いもので、有名な作曲家やアーティストが参加した場合はほとんどなく、音源チャートへのランクインはまったくありませんでした。それが最近では雰囲気が一変しました。ウェブトゥーンを読まない、よく知らないという人も、この人は知っているという歌手がOSTを歌うようになったのです。サンドゥルの『酔いを借りて』(Slightly Tipsy)は『趣向狙撃 彼女(韓国語タイトル)』(She is My Type)というウェブトゥーンのOSTのうちの1曲で、このOSTにはスーパージュニアのキュヒョンやCrush、MONSTA X、チョン・ウンジなど名の通った歌手たちが参加しています。


こうした現象は、韓国のウェブトゥーンがいまや世界中で注目されている文化コンテンツとなっていることが背景にあります。KT経済研究所によりますと、韓国国内のウェブトゥーンの市場規模は、今年1兆ウォン台に上っています。そのため、ウェブトゥーン業界のほうでも有名歌手や作曲家との共同作業に伴う費用を賄う余力ができたのです。また、ウェブトゥーンならではの利点もあります。映画やドラマは、終わったらOSTの寿命も終わってしまうことが多いのですが、ウェブトゥーンの場合は人気のある作品は数年間連載されるので、OSTが愛される期間もそれだけ長くなります。音源サイトでOSTが聴かれるようになったことで、逆にウェブトゥーンを見るようになったという人も多いです。その歌手のファンにウェブトゥーンを観てもらうことができるのです。加えて、最近ではウェブトゥーン原作のドラマや映画も増えています。OSTの寿命はさらに延びることになります。こうしたOSTの作業を通じて、ウェブトゥーン市場の量的、質的発展を再度達成できるだろうと、ウェブトゥーン関係者らは期待しているということです。

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