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ライフスタイル

ソウル市長選挙 3人の候補者

#マル秘社会面 l 2021-03-10

玄海灘に立つ虹

ⓒ YONHAP News

来月に行われるソウル市長の補欠選挙。誰と誰が戦えばどちらか勝つかなどと、連日のように世論調査の結果が報道されています。そして与野党の候補者も出そろったようなので、3人の候補者を政策公約ではなく、プロフィールを中心にご紹介しましょう。


与党(ともに民主党) パク・ヨンソン候補

テレビのニュースキャスター、記者から政界に進出した政治家はたくさんいますが、彼女もそんな一人です。もともとMBCの記者出身で、政治家となった後もそのイメージが非常に強く、また与党の女性国会議員の中では一番認知度が高いとも言われています。

2004年に初当選して国会議員となり、すでに4期も国会議員を務めています。2019年4月から直前まで勤めていたのが、中小ベンチャー部の長官でした。4期当選の地元がソウル市九労区で、ここは中小企業、ベンチャー企業が多いことでも知られており、そのため中小ベンチャー部はまさに彼女にピッタリのポストだったという評価もでています。


野党(国民の力) オ・セフン候補

オ・セフン候補は、何と言っても元ソウル市長という経歴が一番目立ちます。今回補欠選挙をすることになった原因でもあるパク・ウォンスン前市長の自殺。このパク・ウォンスン市長の前にソウル市長だったのがオ・セフン候補です。

オ・セフン候補は弁護士出身です。日照権や環境問題などで頭角を現し、テレビで『オ弁護士ぺ弁護士』という法律相談番組をもつほどとなり、認知度が高まります。身長181㎝、外見も秀麗でテレビのコマーシャルにも出たほどです。

2000年に国会議員に当選、政治家となります。そして2006年のソウル市長選挙で当選、ソウル市長となりました。ソウル市長時代の公約は 「デザインソウル」という名目で「漢江ルネサンスプロジェクト」や「東大門デザインプラザ&パーク」などの事業を推進しました。

オ・セフン候補がソウル市長を辞職することになったのは、給食の無償化に関する住民投票の無効が原因でした。当時の野党民主党が小・中学校の全児童・生徒に対する学校給食の無償化を議会で決議し、ソウル市長だったオ候補は全生徒ではなく所得の少ない半数を無償化する案を発表しました。この案を住民投票にかけることにし「住民投票が成立しなかった場合は市長職を辞任する」と発表しました。 結局 住民投票は25.7%の投票率にとどまり無効となってしまい、ソウル市長を辞職することになりました。


野党(国民の党) アン・チョルス候補

ソウル大学医学部を卒業医師となりますが、その後、アンチウイルスソフトウエア―を開発し、コンピューターセキュリティ会社を起業します。このアン・チョルス研究所は韓国最大のコンピューターセキュリティ会社となりベンチャー企業家として成功し、その名が知られるようになります。

その後政界に進出、国会議員としては2013年から2017年までの2期務めています。またその知的で清廉潔白なイメージから若者層からの人気が高く、大統領選挙でも2012年と2017年の2回、その名前が挙がっています。

特に2017年の大統領選挙では立候補直後に行われた世論調査では保守層や中道層からも支持を得て支持率を大幅に伸ばし、共に民主党の大統領候補ムン・ジェイン候補に迫る勢いを示しました。しかしテレビ討論が振るわなかったことなどにより、その後支持率は低下し、最終的には3位となりました。

最近ではコロナ禍の中、大邱に行き一人の医師として防御服に身を包み患者の治療にあたる姿が印象的でした。


現在この3人の候補がソウル市長選挙に立候補しています。面白いのはパク・ヨンソン候補が1960年、オ・セフン候補が1961年、アン・チョルス候補が1962年生まれということで、3人とも60代、年齢も1歳ずつしか違いません。記者、弁護士、医師兼ベンチャー企業家と、それぞれのバックグラウンドも様々です。今後はオ・セフン候補とアン・チョルス候補の一本化が進むのか、このまま行くのかが注目されます。

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